がん免疫療法コラム

膵臓がんの生存率とは? ステージごとの生存率や治療法について解説

膵臓がんは、早期発見が難しく、進行が速いという特徴から、予後が比較的厳しいがんとして知られています。

膵臓がんの生存率は、診断時のステージによって大きく左右されるため、ステージごとの特徴と生存率を把握することは、治療方針を検討する上で非常に重要です。

今回の記事では、膵臓がんのステージ別の生存率について、さらに生存率に影響を与える要因について、詳しく解説します。

【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

膵臓がんの特徴

膵臓がんの特徴

膵臓がんは、消化酵素やインスリンを分泌する膵臓に発生するがんで、進行が非常に早く、早期発見が難しいという特徴があります。

その理由として、初期にはほとんど自覚症状がないことや、膵臓が体の奥深くにあるために検査がしにくい点が挙げられます。

また、膵臓がんは周囲の血管や臓器に浸潤しやすく、発見時にはすでに進行しているケースが多いのが現状です。

膵臓がんのステージごと生存率

膵臓がんのステージ

膵臓がんの生存率は、診断時のステージ(病期)によって大きく異なります。

以下に、各ステージごとの特徴と生存率の目安について詳しく解説します。

膵臓がんステージ1の生存率

膵臓がんのステージ1は、がんが膵臓内にとどまっており、他の臓器やリンパ節への転移が見られない初期の段階です。

手術による根治が可能なケースが多く、治療の選択肢も比較的広がります。

ただし、膵臓がんは進行が早いため、ステージ1で発見されることはまれで、全体のごく一部に限られています。

治療後の経過は比較的良好とされており、統計によると、ステージ1における5年生存率は、約30〜40%とされています。

膵臓がんステージ2の生存率

膵臓がんのステージ2では、がんは膵臓の周囲へと広がっているものの、遠隔転移は見られず、手術が可能な場合もあります。

ただし、リンパ節への転移が確認されることもあり、再発リスクはステージ1よりも高くなります。

根治を目指した手術と、術後の補助療法(抗がん剤など)を組み合わせることで、長期的に安定した経過が期待できるケースもあります。

ステージ2の5年生存率は約10〜20%とされています。

膵臓がんステージ3の生存率

膵臓がんのステージ3では、がんが膵臓の周囲にある重要な血管にまで広がっており、多くの場合、手術が難しい状態とされています。

治療は主に抗がん剤や放射線治療が中心となり、がんの進行を抑えることを目的に行われます。

状況によっては、化学療法などによってがんが縮小し、後から手術が可能となるケースもあるため、希望を持って治療に臨むことが大切です。

ステージ3の5年生存率は、約5〜10%とされています。

膵臓がんステージ4の生存率

膵臓がんのステージ4は、がんが他の臓器(肝臓、肺、腹膜など)にまで転移している状態であり、手術による根治は原則として難しいとされています。

この段階では、延命と症状の緩和を目的とした化学療法が主な治療法になります。

ステージ4の5年生存率は、約1〜2%未満とされています。

膵臓がんの生存率に影響を与える要因

膵臓がん 生存率

膵臓がんの生存率は、がんの進行度だけでなく、さまざまな要因によっても大きく左右されます。

以下に、治療方法や患者さまの体調、遺伝的背景など、主な要因について詳しく解説します。

治療方法

膵臓がんの生存率に大きく影響を与える要因のひとつが「治療方法」です。

特に早期の段階でがんが発見され、手術による切除が可能な場合は、根治が期待できる手段とされています。

手術後は再発を防ぐ目的で、補助的に抗がん剤治療(術後補助化学療法)が行われることもあります。

一方で、進行がんや転移を伴う場合は、手術適応外となることが多く、化学療法や放射線治療を中心とした集学的治療が選択されます。

近年では、抗がん剤の組み合わせ治療(FOLFIRINOXやゲムシタビン+ナブパクリタキセルなど)が生存期間の延長に一定の効果を示しています。

FOLFIRINOX:進行した膵臓がんなどの治療に用いられる強力な化学療法レジメン(薬剤の組み合わせ)

ゲムシタビン+ナブパクリタキセル:進行・転移性膵がんの治療に用いられる化学療法レジメン

治療方法 特徴
手術 根治が見込める選択肢。早期に発見されれば有効。
化学療法 手術が難しい場合や再発防止に使用。新薬の登場で効果が向上。
放射線治療 痛みの緩和やがんの進行抑制を目的に用いられることも。

治療法の選択は、がんのステージだけでなく、患者さまの体力や希望にも左右されるため、医師と十分に相談しながら進めることが大切です。

年齢と健康状態

膵臓がんの治療において、年齢や全身の健康状態は非常に重要な要因となります。

高齢になるほど基礎疾患を抱えている人も多く、手術や化学療法といった積極的な治療を安全に受けられない場合があるため、治療選択の幅が限られることがあります。

また、体力や免疫力の低下が進行していると、副作用のリスクが高まり、治療継続が難しくなるケースも見られます。

一方で、年齢が高くても全身状態が良好であれば、標準治療と同様の治療が可能なケースもあります。

近年は支持療法の進歩により、高齢者に対する治療の安全性やQOL(生活の質)も改善しつつあります。

全身状態が良好 手術や抗がん剤治療が受けやすく、治療後の回復も見込める。
合併症がある場合 治療リスクが上がり、治療法の選択肢が限定されることも。

年齢だけで治療の可否を判断するのではなく、個々の体力や生活背景を踏まえたアプローチが重要です。

遺伝的要因と家族歴

膵臓がんの発症には、生活習慣や加齢だけでなく、遺伝的な要因や家族歴が関与するケースもあります。

実際に、家族に膵臓がんの患者さまがいる人は、そうでない人に比べて発症リスクが高くなることが報告されています。

特に、親や兄弟姉妹など近親者に複数の罹患者がいる場合は「家族性膵がん」と分類され、注意が必要です。

また、膵臓がんの発症に関連する遺伝子変異として、BRCA1/2やCDKN2A(ともに細胞の増殖を制御するがん抑制遺伝子)などが知られており、これらは乳がんや卵巣がんなどとも関連することがあります。

遺伝的素因が疑われる場合には、遺伝カウンセリングや遺伝子検査が推奨されます。

家族歴 近親者に膵臓がんの患者さまがいる場合、リスクが高くなる。
遺伝子変異 特定のがん関連遺伝子の変異が膵臓がんの発症と関係する。

家族歴のある方は、専門医と相談しながら適切な対策を取ることが大切です。

膵臓がんと免疫療法

膵臓がん 免疫療法

膵臓がんは、進行が速く治療が難しいがんのひとつとされていますが、近年では免疫療法が新たな選択肢として注目を集めています。

免疫療法とは、患者さま自身の免疫力を活性化させて、がん細胞を攻撃する仕組みの治療法です。

従来の手術や抗がん剤治療では限界があるケースにおいて、体への負担を抑えながら治療効果が期待できる点が特徴です。

ただし、膵臓がんは他のがんと比べて免疫療法が効きにくいとされており、誰にでも効果があるわけではありません。

そのため、近年ではより複合的なアプローチが模索されています。

ゲノム解析の活用 適応する患者さまを見極め、治療効果を高める手がかりに。
複数の治療の組み合わせ 免疫療法+抗がん剤や温熱療法などの併用で相乗効果を狙う。

中でも注目されているのが、多角的な治療を組み合わせた「6種複合免疫療法」です。

次の項目では、この治療法の特徴と可能性について詳しくご紹介します。

副作用が少ない6種複合免疫療法

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。

 

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

 

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

詳細は以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

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