がん免疫療法コラム

治療しないとどうなるの?〜癌になっても積極的な治療を受けないという選択〜

「癌になったら治療しないといけないの?」

「治療しなかったらどうなるんだろう」

 

癌治療に関して疑問を抱えている方も多いですよね。

手術をしないという選択肢や、癌治療の必要性、緩和ケアについて説明していきます。

 

一緒に癌治療について考えていきましょう。

 

癌になっても積極的な治療をしないとどうなるのか

自分らしく生きるために治療しないという選択ももちろん選べます。では、治療をしないとどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

 

癌は進行する病気ですので、治療しなければ進行していきます。

癌の自然治癒に関する論文によると、”がんが自然退縮する頻度は、6 万人~ 10 万人に 1 人ぐらいの頻度でみられると言われています”とのこと。癌が自然治癒する確率は非常に低く、考えづらいでしょう。癌は治療しなければ治らずに、最悪の場合死に至ることもあります。

 

(論文:癌の自然治癒 著者:岩永剛https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/24902/ocrf_40_21.pdf)

 

癌の手術は必要?リスクは?

癌の治療には手術、化学療法(抗がん剤)などがあります。

手術は麻酔をして器具を使って切開しがん腫瘍を取り除きます。麻酔や手術は、体に大きな負担がかかります。

化学療法は抗がん剤が投与されると血液中に入り全身を駆け回るので、さまざまな副作用が出ます。貧血、吐き気、口内炎などの副作用が起こり、脱毛など外見の印象に影響を及ぼすこともあります。

 

ですが癌は腫瘍を取り除かない限り、増殖し続けてしまいます。また、化学療法で再発の種である小さな癌も治療していく必要があります。

どんな薬でも副作用がかならずあるように、癌治療にも副作用はあります。ですが、先程もお伝えしたとおり、癌は自然治癒するとは考えづらく余命を伸ばしたい、病気を治したいと思う人には治療が必要です。

 

緩和ケアとは

最後に緩和ケアについて紹介します。治療そのものに対する治療だけでなく、精神的な部分、社会的な部分までケアすることでQOL(人生の質)の改善を目指すものです。

治療をしないという選択肢もありますが、緩和ケアでさまざまな苦痛や不安を軽減することもできます。

 

まとめ

自身が納得した選択ができるよう、医療機関に相談しサポートを受けることは大切です。さまざまな選択肢をもつためにも、定期診断や受診の検討をおすすめします。

この情報をシェアする

よく読まれている記事