がん免疫療法コラム
子宮頸がんの抗がん剤治療とは? 免疫治療や放射線治療との違いを解説
子宮頸がんの治療では手術や放射線治療が中心となりますが、進行がんや再発がんなど特定のケースでは抗がん剤治療(化学療法)が重要な役割を果たします。
抗がん剤治療は全身に作用し、がん細胞の増殖や転移を抑える効果が期待されますが、一方で副作用の管理も重要です。
今回の記事では、子宮頸がんにおける抗がん剤治療の役割や適用される状況、最新の治療法である6種複合免疫療法について詳しく解説します。
【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
子宮頸がんにおける抗がん剤治療とは
子宮頸がんの治療では、がんの進行度や患者さまの体調に合わせて、さまざまな治療法が選ばれます。
手術や放射線治療が主流ですが、抗がん剤治療(化学療法)は特に以下のような状況で効果が期待されます。
進行がんや再発がんの場合
子宮頸がんが進行し、手術や放射線治療だけでは十分な効果が期待できない場合、抗がん剤が治療の選択肢に加わります。特に転移がある場合や再発がんでは、全身に作用する抗がん剤が治療の中心となることがあります。
放射線治療との併用
放射線治療と抗がん剤を組み合わせた「化学放射線療法」は、局所のがんを抑えるために有効とされています。抗がん剤が放射線の効果を高め、がん細胞の破壊を促進します。
術前・術後の治療
手術前にがんを小さくするための「術前化学療法」や、術後の再発リスクを減らすための「術後化学療法」として使用されることもあります。
抗がん剤治療を行う際は、副作用に向き合うことが大切です。
代表的な副作用には吐き気や倦怠感などがあり、それ以外にも体力や免疫力の低下に注意が必要です。
早期の子宮頸がんの治療法と副作用
早期の子宮頸がんでは、治癒を目指した治療が可能で、主に外科手術や放射線治療が選択されます。
がんの進行度や患者さまのライフステージに応じて治療法が検討され、場合によっては子宮温存を目的とした治療が行われることもあります。
これらの治療には副作用が伴う可能性があり、術後の体調や生活への影響についても考慮する必要があります。
ここでは、早期子宮頸がんの具体的な治療法と、それぞれに関連する副作用について詳しく解説します。
手術
早期の子宮頸がんでは、治癒を目指して手術が主要な治療法となります。がんの進行度や患者さまの希望に応じて、次のような手術方法が選択されます。
- 円錐切除術
子宮頸部の一部を切除する手術で、非常に早期のがんに適用されます。子宮を温存できるため、妊娠を希望する患者さまにも選ばれる方法です。
- 広汎子宮全摘出術
子宮全体と周囲の組織、リンパ節を切除する手術です。がんが子宮頸部に留まっている場合に行われ、根治を目指す治療として進行度がやや高い場合でも効果が期待されます。
手術後には次のような副作用が生じることがありますが、適切なケアとサポートによって緩和が可能です。
- 体力の低下
手術後の疲労感や体力消耗が見られる場合があります。
- リンパ浮腫
リンパ節の切除によって下肢のむくみが起こることがあります。
- 排尿障害や性機能の変化
膀胱や周辺の神経に影響が及ぶことがあり、排尿や性生活に支障が出ることがあります。
放射線治療
放射線治療は、早期の子宮頸がん治療において手術と並ぶ主要な治療法の一つです。
この方法では、がん細胞に放射線を集中して照射することで、細胞を破壊し進行を抑えます。
手術が難しい場合や、術後の再発予防としても用いられることがあります。
放射線治療には主に以下の2つの方法があります
- 外部照射
体外から放射線を照射する方法で、通常は数週間かけて分割照射が行われます。広範囲を治療できる点が特徴です。
- 小線源治療(ブラキセラピー)
放射線源を子宮頸部近くに直接配置し、集中的に照射します。この方法は精度が高く、周囲の正常な組織への影響を抑えやすいというメリットがあります。
放射線治療では、治療中や治療後に以下の副作用が現れることがあります。
- 疲労感
治療期間中に慢性的な倦怠感を感じることがあります。
- 皮膚の変化
照射部位の皮膚に赤みやかゆみが現れることがあります。
- 膀胱・腸への影響
頻尿や下痢、便秘などの症状が一時的に生じる場合があります。
- 性機能への影響
照射により膣の乾燥や収縮が起こることがあります。
免疫療法
免疫療法は、患者さま自身の免疫システムを活性化させてがん細胞を攻撃する治療法で、子宮頸がん治療においても注目されています。
がん細胞を特異的に攻撃するため正常な細胞への影響が少なく、比較的副作用が軽減される可能性がある点が特徴です。
子宮頸がんでは、特に再発リスクが高い場合や進行がんにおいて免疫療法が用いられることがあります。主な治療法は以下のとおりです。
- 免疫チェックポイント阻害薬
がん細胞が免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みを阻害し、免疫系ががん細胞を攻撃できるようにする薬剤です。PD-1やPD-L1を標的とした治療が代表的です。
- ワクチン療法
がん細胞に特異的な抗原を利用し、免疫系を活性化させる治療法です。
免疫療法には特有の副作用がありますが、従来の化学療法に比べて軽度であることが多いとされています。
- 免疫関連有害事象(irAE)
皮膚の発疹や下痢、倦怠感、関節痛が見られる場合があります。まれに甲状腺や肺への自己免疫反応が起こることもあります。
- 軽度の発熱や疲労感
治療中に一時的に現れることがあります。
免疫療法は、再発リスクの高い患者さまにおいてがんの進行を抑える可能性があり、長期的な治療効果が期待されています。
さらに、従来の治療法との併用により、がん細胞を多方面から攻撃することで、再発リスクを低減し患者さまの生活の質(QOL)向上が目指されます。
免疫療法は個別化医療としての役割も果たしており、患者さま一人ひとりの病状に応じた治療計画を立てることが重要です。
子宮頸がん再発後の治療
子宮頸がんの再発後の治療は、がんの再発部位や進行度、患者さまの全身の状態に応じて適切な方法が選択されます。
子宮頸がんは骨盤内や遠隔臓器に転移することが多く、治療では症状の緩和やがんの進行抑制、そして生活の質(QOL)の維持が重視されます。
抗がん剤治療
再発がんの治療で中心となるのが抗がん剤治療です。特に全身に転移がある場合、抗がん剤が全身療法として効果を発揮します。さらに、最近では分子標的薬など、新しい治療法も加わり、がん細胞の特性に応じた治療が可能になっています。
放射線治療
再発が骨盤内に限定されている場合、放射線治療が選択されることがあります。抗がん剤との併用で行う化学放射線療法は、がんの進行を抑え、治療効果を高めることが期待されます。
外科手術
骨盤内での再発に対しては、骨盤内臓全摘術が選択される場合があります。
この治療法は患者さまへの負担が大きいものの、根治を目指せる可能性もあります。
緩和ケア
再発後の治療では、患者さまの身体的な痛みや不快感を和らげる緩和ケアも重要です。痛みの管理や心理的なサポートを含む包括的なケアを行い、患者さまが安心して日々を過ごせるよう支援します。
子宮頸がんにおける抗がん剤治療の副作用
抗がん剤治療は、子宮頸がんの進行を抑えるために重要な役割を果たしますが、正常な細胞にも影響を与えることがあるため、副作用が現れる場合があります。
副作用の種類や程度は使用する薬剤や患者さまの体質によって異なりますが、適切な対処を行うことで治療を継続しやすくなります。
以下に、抗がん剤治療に伴う主な副作用とその対策について解説します。
嘔吐
抗がん剤治療による嘔吐は、治療中によく見られる副作用の一つです。
胃や腸の粘膜への刺激や脳の嘔吐中枢の活性化が原因となり、治療直後の急性嘔吐や数日後に現れる遅発性嘔吐として現れることがあります。
嘔吐を予防するために、治療前に抗嘔吐薬を処方されることがあります。また、少量ずつ食事を摂る、刺激の少ない食品を選ぶといった工夫が効果的です。
嘔吐が続いて食欲低下や脱水症状を感じた場合は、医療スタッフに相談し、適切な処置を受けることが大切です。
貧血
抗がん剤治療により骨髄の働きが抑制されることで、赤血球が減少し貧血が引き起こされることがあります。
息切れや疲労感、めまいなどを伴うことが多く、活動の制限や体力の低下につながる場合があります。
貧血への対策として、定期的な血液検査を通じて赤血球やヘモグロビン値を確認しながら治療を進めます。
必要に応じて鉄剤やエリスロポエチン製剤の使用、または重度の場合には輸血が検討されます。
食事面では、鉄分やビタミンB12、葉酸を多く含む食品を積極的に摂ることが推奨されます。
脱毛
抗がん剤治療の副作用としてよく見られる脱毛は、薬剤が毛根の細胞分裂を一時的に抑えることで発生します。
髪だけでなく、眉毛やまつ毛、体毛にも影響が出る場合がありますが、治療終了後には徐々に回復することが一般的です。
見た目の変化が心に与える影響を軽減するため、ウィッグや帽子、スカーフを活用する方が多くいます。
また、低刺激のシャンプーを使用し、頭皮を優しく保護することが推奨されます。
頭皮マッサージや強い刺激を避けることも大切です。
治療終了後に髪が再生する際、質感や色が一時的に変化することがありますが、多くの場合、時間とともに元の状態に近づきます。
医療スタッフと相談しながら、心身のケアを進めていきましょう。
しびれ
抗がん剤治療によるしびれは、末梢神経に影響を及ぼすことで発生します。
手足の指先にピリピリとした感覚や冷感、場合によっては麻痺が現れることがあります。
この症状は「末梢神経障害」と呼ばれ、治療中または治療終了後もしばらく続く場合があります。
軽度のしびれであれば治療の継続が可能ですが、日常生活に支障をきたす場合は、医師と相談して薬剤の調整や治療スケジュールの変更が検討されます。
ビタミンB群の補充が症状の緩和に役立つこともあります。
生活の工夫としては、指先を保護するために厚手の手袋を使用する、体を冷やさないよう暖かい服装を心がけるといった対策が効果的です。
下痢
抗がん剤治療の影響で腸内粘膜がダメージを受け、下痢が起こることがあります。
腸内の水分吸収が低下し、頻繁な軟便や水様便が見られる場合があります。
これが続くと脱水や電解質バランスの乱れを引き起こす可能性があります。
軽度の下痢は自然に改善することもありますが、持続する場合や症状が重い場合は医師に相談しましょう。
必要に応じて下痢を緩和する薬が処方されるほか、点滴で水分や栄養を補給する場合もあります。
日常生活では、刺激の少ない食事を心がけ、消化に優しい食品(おかゆやスープなど)を選ぶことが推奨されます。
また、こまめな水分補給を行い、脱水を予防することが重要です。
口内炎
抗がん剤治療の副作用として起こる口内炎は、口腔内の粘膜がダメージを受けることで発生します。
この症状は、口の中に痛みを伴う潰瘍や赤みを生じさせ、食事や会話が難しくなることがあります。
治療開始後1~2週間で現れることが多く、適切な対策を取ることで症状の悪化を防ぐことが可能です。
口内炎の予防と緩和には、口腔内を清潔に保つことが重要です。
柔らかい歯ブラシを使用し、刺激の少ない歯磨き粉で丁寧にケアしましょう。
また、辛い物や熱い物といった刺激の強い食品を控え、柔らかい食品や冷たい飲み物を取り入れることで痛みを軽減できます。
痛みが強い場合や潰瘍が広がる場合は、医師や歯科医に相談することをおすすめします。必要に応じて、痛みを和らげる薬や口腔ケア製品を処方してもらうことが可能です。
関節痛
抗がん剤治療に伴う関節痛は、炎症や免疫系への影響によって発生することがあります。
この症状は、膝や肘、指などの関節に痛みや違和感を引き起こし、場合によっては動きが制限されることがあります。
多くの場合、治療が終了すると改善しますが、適切な対応を取ることで症状を軽減することが可能です。
痛みが強い場合は、医師の指示のもとで痛み止めや抗炎症薬を使用します。また、日常生活では過度な負担を避けることが重要です。
関節に優しい運動やストレッチ、温熱療法を取り入れることで、痛みの軽減が期待できます。
子宮頸がんと免疫療法
子宮頸がんでは、特に再発リスクが高い場合や進行がんにおいて用いられることが多い免疫療法ですが、近年、抗がん剤と併せて患者さまの免疫力を活用する「6種複合免疫療法」が注目されています。
この治療法は、免疫細胞を活性化し、がん細胞に対する自然な防御力を高める複数の免疫細胞を組み合わせたもので、抗がん剤治療を補完しながら治療効果の向上が期待されています。
6種複合免疫療法については、以下さらに詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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