がん免疫療法コラム

胆管がんの初期症状とは?特徴と原因、検査や治療法など詳しく解説

胆管がんは、肝臓と十二指腸をつなぐ胆管に発生するがんで、自覚症状が少なく、発見が遅れがちな病気です。

代表的な初期症状には、黄疸や右上腹部の違和感、倦怠感、食欲不振などが挙げられます。

これらの症状は他の病気と区別が難しいため、注意が必要です。

今回の記事では、胆管がんの初期症状や特徴、原因、検査方法、さらに治療法について詳しく解説します。

【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

胆管がんとは?

胆管がん 初期症状

胆管がんは、肝臓と十二指腸をつなぐ胆管に発生するがんで、比較的まれな疾患とされています。

胆管内の細胞ががん化することで発症する悪性腫瘍で、進行すると胆汁の流れを妨げ、黄疸などの症状が現れることがあります。

胆管がんは、発生する位置により以下の2つに分類されます。

  • 肝内胆管がん:肝臓内の胆管に発生するがん
  • 肝外胆管がん:肝臓外の胆管に発生するがん

胆管がんの原因

胆管がんの発症には以下の要因が関連しています。

  1. 慢性の胆道炎や胆管結石:胆道に繰り返し炎症が起こることでリスクが高まります。
  2. 肝炎ウイルス感染:肝炎ウイルスが胆管に影響を与えることがあります。
  3. 寄生虫感染(肝吸虫など):一部の地域で見られる寄生虫感染がリスク要因となります。
  4. 胆管拡張症:胆管の構造的な異常ががんの発症につながる場合があります。
  5. 生活習慣:食事の偏り、過度の飲酒、肥満などもリスク因子とされています。

胆管がんの種類

がんの治療方法

胆管がんは、発生する部位によって大きく以下の2つに分類されます。

  1. 肝内胆管がん
    肝臓内部の胆管に発生するがんで、肝臓がんと似た特徴を持つことがあります。
  2. 肝外胆管がん
    肝臓外の胆管に発生するがんで、さらに以下の2つに細分されます。

    • 上部胆管がん(門脈部胆管がん):肝臓に近い胆管部分で発生。
    • 下部胆管がん:十二指腸に近い胆管部分で発生。

胆管がんの初期症状とは?

胆管がんは初期段階では自覚症状がほとんどないため、発見が遅れがちな病気です。

しかし、人によって以下のような症状が現れることがあります。

胆管がんの初期症状1:黄疸

胆管がんの初期症状として最もよく見られるのが黄疸です。

これは、胆管ががんにより閉塞されることで胆汁の流れが妨げられ、血液中のビリルビンが増加することで発生します。

黄疸には、以下のような特徴があります。

  • 皮膚や目の白い部分が黄色くなる
  • かゆみを伴う場合がある
  • 尿が濃い色(茶色)になる
  • 便の色が白っぽくなる(灰白色便)

黄疸は胆管や肝臓の異常を示す重要なサインです。

ただし、胆石症や肝炎など他の疾患でも見られるため、自己判断せず医療機関で検査を受けることが大切です。

胆管がんの初期症状2:右上腹部の痛みや違和感

右上腹部の痛みや違和感も胆管がんの初期症状として現れることがあります。

これは、がんが胆管や周囲の組織を圧迫することで起こります。

現れやすい症状は以下のとおりです。

  • 持続的な鈍痛
  • 張り感や圧迫感
  • 痛みが進行に伴い強まる場合がある

右上腹部の症状は、胃や肝臓、胆嚢など他の臓器の疾患と共通するため、見過ごされやすい点に注意が必要です。

この症状に加え、黄疸や倦怠感、食欲不振などがある場合は、胆管がんを含む疾患の可能性を考慮し、医療機関での診察を受けることが重要です。

胆管がんの初期症状3:倦怠感や食欲不振

胆管がんが進行すると、全身の代謝バランスが乱れ、倦怠感や食欲不振が現れることがあります。

現れやすい症状は以下のとおりです。

  • 慢性的な疲労感
  • 食事が進まない(食欲低下)
  • 体重減少

これらの症状はストレスや生活習慣の変化などでも起こるため、がんを疑わないことが多いのが実情です。

しかし、これらの症状が長期間続く場合や、黄疸や右上腹部の痛みなど他の症状と併発する場合は、胆管がんの可能性を視野に入れ、医療機関で適切な検査を受けましょう。

胆管がんの検査方法

胆管がん 検査方法

胆管がんの検査は、正確な診断と適切な治療方針を決定するために複数の手段を組み合わせて行われます。

以下は主な検査方法です。

血液検査

血液検査では、以下のような指標を確認します。

  • 肝機能や胆汁成分の異常:胆管や肝臓の異常を示すサインを特定します。
  • 腫瘍マーカー(CA19-9やCEA):胆管がんの可能性を示す初期的な指標となります。

画像診断

胆管がんの診断には、腫瘍の位置や大きさを把握するための画像診断が重要です。

  • 超音波検査(エコー):胆管の異常や腫瘍の有無を確認します。
  • CT(コンピュータ断層撮影):腫瘍の位置や大きさ、周囲の臓器との関係を詳しく調べます。
  • MRI(磁気共鳴画像):特にMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)は胆管の構造を詳細に把握するのに適しています。

内視鏡検査と組織採取

より詳細な診断や確定診断を行うため、以下の検査が行われることがあります。

  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP):胆管内部を直接観察し、必要に応じて組織を採取します。
  • 針生検:腫瘍の細胞を採取して、がんの有無を確認します。

胆管がんの治療法

免疫療法

胆管がんは、進行度や広がりに応じてステージに分類され、それに基づいて適切な治療法が選択されます。

  • 初期段階(ステージI~II):手術による完全切除が可能で、治療効果が期待されるケースが多いです。
  • 進行段階(ステージIII~IV):手術が難しい場合は、化学療法、放射線療法、免疫療法、または対症療法が選択されます。

以下に、各治療法の詳細を解説します。

薬物療法

薬物療法は進行がんや手術が難しい場合に用いられる治療法で、主に化学療法が用いられます。

抗がん剤(ジェムシタビンやシスプラチン)を使用し、がん細胞の増殖を抑制します。

がんの進行を遅らせる効果が期待されます。

手術療法

手術は胆管がんの根治を目指す治療法で、がんの部位や進行度に応じて以下の方法が選択されます。

  • 胆管切除術:胆管の一部または全体を切除。
  • 膵頭十二指腸切除術:肝臓や膵臓の一部を併せて切除。
  • 肝臓切除術:肝内胆管がんに適用されることが多い。

放射線治療

放射線治療は、高エネルギーの放射線をがん細胞に照射してがんの増殖を抑える方法です。ピンポイントでがんを狙い、正常な組織への影響を最小限に抑えます。

放射線治療は化学療法と併用することで効果を高めることができますが、照射部位の皮膚炎や消化器症状などの副作用がある場合もあります。

対症療法(緩和ケア)

対症療法は、胆管がんによる症状を和らげ、生活の質(QOL)を向上させるための治療です。

主な内容は以下のとおりです。

  • 痛みを軽減する鎮痛剤の使用。
  • 黄疸を改善する胆管ドレナージ(胆汁の排出を助ける処置)。
  • 栄養管理や精神的なサポート。

緩和ケアは、治療の進行段階に関わらず提供され、患者さまの希望に応じて柔軟に対応されます。

また、家族を含めた心理的支援も重要な役割を果たします。

ステージ4の胆管がんでの免疫療法

ステージ4の胆管がんは、がんが胆管を超えて他の臓器やリンパ節に広がった状態で、治療が複雑になる段階です。

このような進行がんにおいて、免疫療法は新たな選択肢として注目されています。

免疫療法は、患者さま自身の免疫力を活性化し、がん細胞を攻撃する治療法で、大きく以下の2つに分けられます。

  • 免疫チェックポイント阻害薬による治療
  • 免疫細胞療法

免疫チェックポイント阻害薬による治療は、免疫細胞ががん細胞を攻撃する力を保つための薬を用います。

免疫細胞療法は体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内に戻し、がんと闘う力を増強させます。

免疫細胞療法の中でも最近注目されているのが、「6種複合免疫療法」です。

6種複合免疫療法については、この記事の最後に詳しく解説します。

胆管がんを予防するために

胆管がんの予防には、リスク因子を避け、健康的な生活習慣を維持することが大切です。

以下に、効果的な予防策を具体的にご紹介します。

禁煙する

喫煙は胆管がんの発症リスクを高める主要な要因の一つです。

タバコに含まれる有害物質が体内で代謝される過程で、胆管に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 禁煙は胆管がんを含む多くのがんの予防に有効です。
  • 禁煙が難しい場合は、専門機関のサポートを活用することをおすすめします。

胆道疾患の早期治療

胆道炎や胆管結石、さらに寄生虫感染(例:肝吸虫)は胆管がんのリスク因子です。

これらの疾患を放置せず、慢性化する前に治療することが予防につながります。

健康的な生活を維持する

生活習慣病の管理は胆管がんの予防に役立ちます。

特に、肥満や糖尿病はリスク因子とされているため、以下の点に注意しましょう。

  • バランスの取れた食事:野菜や果物を積極的に摂取する。抗酸化作用のある食品が予防に効果的とされています。
  • 適度な運動:無理のない範囲で定期的な運動を取り入れる。
  • 飲酒の適度な管理:過度な飲酒は肝胆道系に負担をかけるため、適量を守ることが大切。

定期的な健康診断を受ける

胆管がんは初期段階では自覚症状が少ないため、定期検査が予防と早期発見の鍵となります。

感染予防を徹底する

寄生虫感染(例:肝吸虫)を予防するために、以下の点を心がけましょう。

  • 特にリスクの高い地域では、生水や生魚の摂取を避ける。
  • 衛生管理を徹底し、安全な食品を選ぶ。

胆管がんに関するよくある質問

がん・よくある質問

ここでは、胆管がんに関するよく寄せられる質問について詳しく解説します。

胆管癌は血液検査でわかりますか?

血液検査は胆管がんを疑う手がかりを得るための有力な方法ですが、確定診断には他の検査が必要です。

血液検査で注目するポイントは以下のとおりです。

  • ビリルビン値:黄疸の兆候を示す指標で、胆汁の流れに問題がある場合に上昇します。
  • 腫瘍マーカー(CA19-9、CEA):高値の場合、胆管がんの可能性が考えられます。

これらの数値は胆管がん以外の疾患(胆石症や炎症性疾患)でも上昇する可能性があるため、CTやMRI、内視鏡検査といった画像診断を併用する必要があります。不安な症状がある場合は、早めに医療機関で血液検査を含む詳細な検査を受けましょう。

胆管癌になりやすい人はどんな人ですか?

胆管がんの発症リスクが高い人には以下の特徴があります。

  • 慢性的な胆道疾患を抱える人

胆管結石や慢性胆道炎、胆管拡張症がある場合、胆管粘膜が長期間炎症を受けることでがん化のリスクが高まります。

  • 寄生虫感染の既往がある人

肝吸虫などの寄生虫感染が原因で発症リスクが高くなることがあります。特に東南アジアなど特定地域で生活していた方は注意が必要です。

  • 肝炎ウイルス感染者や肝硬変患者さま

肝胆道系への負担が増えるため、がんのリスクが上昇します。

  • 生活習慣にリスク要因がある人

喫煙者や肥満、糖尿病などの生活習慣病を抱える方も発症リスクが高いとされています。

胆管がんと6種複合免疫療法

胆管がんの治療法には、ここまで解説してきた通りさまざまな選択肢がありますが、中でも新しい選択肢として注目されているのが、免疫療法の一つである「6種複合免疫療法」です。

この治療法は、患者さま自身の免疫システムを強化し、がん細胞を攻撃する力を引き出すことを目的としています。

6種複合免疫療法では、以下の6種類の免疫細胞を活用し、それぞれが異なる役割を果たしながらがんに立ち向かいます。

  • 樹状細胞:がん細胞の情報を免疫システム全体に伝える役割を担います。
  • NK細胞:がん細胞を直接攻撃し、迅速に排除します。
  • NKT細胞:自然免疫と獲得免疫をつなぐ重要な役割を持っています。
  • キラーT細胞:標的となるがん細胞を精密に攻撃します。
  • ヘルパーT細胞:他の免疫細胞を活性化し、免疫応答を強化します。
  • ガンマデルタT細胞:幅広いがん細胞を認識し、攻撃します。

これらの免疫細胞が協力して働くことで、がん細胞に対する相乗効果が期待されます。

以下、さらに詳しく6種複合免疫療法の解説を続けます。

副作用が少ない6種複合免疫療法

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

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がん・6種複合免疫療法

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