がん免疫療法コラム
膀胱がんの初期症状とは?特徴と原因、検査や治療法など詳しく解説
膀胱がんは中高年に多く見られる病気の一つで、目立った初期症状が現れにくく、気づかれにくいことが特徴です。
典型的な初期症状としては、痛みを伴わない血尿や排尿時の違和感が挙げられます。
膀胱がんが発症する原因としては、喫煙や化学物質への曝露(直接さらされること)、慢性的な膀胱炎などが関係しています。
今回の記事では、そうした膀胱がんの初期症状や原因についてより詳しく、さらに検査方法や治療法についても解説します。
【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
膀胱がんとは?
膀胱がんは、膀胱内の粘膜に発生するがんで、尿路の中でも特に多く見られるがんの一つです。
主に50代以降の男性に発症しますが、女性でも発生する可能性はあります。
初期症状はほとんど現れないことが多いものの、進行すると痛みを伴わない血尿や排尿時の違和感が現れる場合があります。
膀胱がんは大きく分けて非浸潤性と浸潤性の2つのタイプがあり、それぞれの進行状況に応じた治療が必要です。
非浸潤性は粘膜に留まるため治療が比較的容易とされていますが、浸潤性は膀胱の深部や他の臓器へ広がるリスクがあります。
膀胱がんの原因
膀胱がんの原因として、以下の要因が挙げられます。
- 喫煙
タバコに含まれる有害物質が尿中に排出される際、膀胱粘膜にダメージを与えると考えられています。 - 化学物質への長期的な曝露
染料や石油製品など、特定の化学物質に長期間さらされる職業などでリスクが高まるとされています。 - 慢性的な膀胱炎や寄生虫感染
長期間の膀胱炎や、一部の地域で見られる寄生虫(ビルハルツ住血吸虫症)も発症リスクに関連します。 - 加齢と性別
加齢に伴う身体の変化や、性別(男性の発症率が高い)も要因の一つです。
膀胱がんの種類
膀胱がんは、がんの種類や進行度によって分類されます。
最も多いのは尿路上皮がんで、膀胱がん全体の約90%を占めます。
これは膀胱内の粘膜層にある尿路上皮細胞から発生し、以下の2つのタイプに分けられます。
- 非浸潤性
がんが粘膜にとどまる状態で、治療が比較的容易ですが再発しやすい特徴があります。 - 浸潤性
がんが膀胱壁の深部や他の臓器へ。広がる可能性があります。
さらに少数派として、以下のタイプが存在します。
扁平上皮がん
慢性的な炎症や感染症が原因で発生することが多いのが特徴です。
腺がん
膀胱内の腺細胞から発生し、進行が早いことが特徴です。
膀胱がんの初期症状とは?
膀胱がんの初期症状は軽微な変化から始まることが多く、見過ごされやすい傾向があります。
最も典型的なのは痛みを伴わない血尿ですが、排尿時の違和感や頻尿、尿意切迫感などが挙げられます。
以下に初期症状を詳しく解説します。
膀胱がんの初期症状1:血尿
血尿は膀胱がんで最もよく見られる初期症状です。血尿には、以下の2種類があります。
- 肉眼的血尿:尿が赤やピンク、茶色に見える。
- 顕微鏡的血尿:検査でのみ確認される。
膀胱がんによる血尿は痛みを伴わないことが多いため、異常に気づきにくいのが特徴です。一度血尿が現れても一時的に消える場合があるため、症状が軽減しても医師の診察を受けることが重要です。
血尿は他の原因でも起こり得るため、適切な検査で原因の特定をすることがおすすめです。
膀胱がんの初期症状2:排尿時の違和感
膀胱がんの初期症状として、排尿時に以下のような違和感が現れる場合があります。
- 排尿時の痛みや不快感
- 尿の流れが弱くなる
- 頻尿や夜間頻尿
がんが膀胱内で増殖し、膀胱壁や尿道に影響を与えることで引き起こされます。
膀胱がんの初期症状3:頻尿や尿意切迫感
膀胱がんの初期症状として頻尿や尿意切迫感が挙げられます。
- 頻尿:排尿回数が増える状態。特に夜間頻尿として現れることが多い。
- 尿意切迫感:急激に強い尿意を感じる状態。
膀胱がんの検査方法
膀胱がんの主な検査方法は以下のとおりです。
- 尿検査:尿中の血液やがん細胞の有無を確認する基本的な検査。
- 膀胱鏡検査:膀胱内を直接観察し、必要に応じて組織を採取する検査。
- 画像診断(超音波、CT、MRI):がんの大きさや位置、転移状況を把握するための検査。
膀胱がんの治療法
膀胱がんは、進行度や広がりに基づいてステージに分類され、それに応じた治療法が選択されます。
初期段階(ステージ0~I)では内視鏡手術や局所療法が中心となり、進行した段階(ステージII~IV)では手術に加え、薬物療法や放射線治療が考慮されます。
また、患者さまの状態やがんの特徴に応じて免疫療法や緩和ケアが治療の一環として選ばれることもあります。以下に、主要な治療方法を解説します。
薬物療法
薬物療法は、膀胱がんの治療における重要な選択肢の一つです。
主に用いられる化学療法は、抗がん剤を使用してがん細胞の増殖を抑え、破壊する治療法です。
特に進行した膀胱がんでは、全身に作用する抗がん剤が使用されることが多く、がんの広がりを抑える効果が期待されます。
また、非浸潤性膀胱がんの場合、手術後の再発予防として膀胱内に抗がん剤を注入する局所療法が行われます。
手術療法
手術療法は、膀胱がんの治療において中心的な役割を果たします。
- 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT):初期段階の非浸潤性膀胱がんに対して行われる手術で、内視鏡を用いてがんを切除します。体への負担が少なく、早期回復が期待される治療法です。
- 膀胱全摘除術:浸潤性膀胱がんや進行がんに適用される手術で、膀胱を摘出し、人工膀胱や尿路変向術による再建が行われます。
放射線治療
放射線治療は、膀胱がんに対して高エネルギーの放射線を使用し、がん細胞を破壊する治療法です。
外部照射療法が用いられ、膀胱がんが存在する部位に放射線を集中的に照射します。この方法は、正常な組織への影響を最小限に抑えます。
放射線治療は、手術が困難な場合や他の治療法と組み合わせる際に用いられることが多く、副作用の管理を含めた継続的なケアが重要です。
対症療法(緩和ケア)
対症療法(緩和ケア)は、がんの進行や治療に伴う症状を軽減し、患者さまの生活の質(QOL)を向上させるためのアプローチです。
- 症状緩和:鎮痛剤や抗炎症薬、放射線治療などを活用し、痛みや倦怠感、排尿困難などを軽減します。
- 精神的サポート:患者さまや家族の心理的負担を軽減するため、カウンセリングや包括的な支援が提供されます。
ステージ4の膀胱がんでの免疫療法
ステージ4の膀胱がんは、がんが膀胱を超えて他の臓器やリンパ節に広がっている状態で、治療が複雑化する段階です。
このような進行がんでは、がんの進行を抑えつつ、生活の質を維持・向上させることが重要な治療目標となります。
その中で、免疫療法は体への負担が少ない治療法として注目されています。
免疫療法は、患者さま自身の免疫力を活性化し、がん細胞を攻撃する治療法で、大きく以下の2つに分けられます。
- 免疫チェックポイント阻害薬による治療
- 免疫細胞療法
「免疫チェックポイント阻害薬による治療」は、免疫細胞ががん細胞を攻撃する力を保つための薬を用います。
「免疫細胞療法」は体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内に戻し、がんと闘う力を増強させます。
治療の選択肢は患者さまごとの状況や希望によって異なるため、ステージ4の膀胱がんであっても、一人ひとりに合った最適な治療法を見つけることが大切です。
膀胱がんを予防するために
膀胱がんの予防には、生活習慣の改善が大きな役割を果たします。
最も重要なリスク要因の一つである喫煙をやめることが予防の第一歩です。
タバコに含まれる有害物質が尿を通じて膀胱粘膜に影響を与えるため、禁煙することでリスクを大幅に低減できます。
また、化学物質にさらされるリスクを減らすことも重要です。特に、化学工場や染料産業などの職場では、適切な保護具の使用が推奨されます。
さらに、以下の取り組みも膀胱がん予防に効果的とされています。
- 十分な水分摂取:水分をしっかりとることで尿を頻繁に排出し、膀胱内に蓄積する有害物質を排出します。
- バランスの取れた食事:新鮮な野菜や果物を取り入れた食生活は、体全体の健康維持に役立ちます。
- 定期的な検査:健康診断や尿検査を定期的に受けることで、膀胱内の異常を早期に発見できる可能性が高まります。
膀胱がんに関するよくある質問
ここでは、膀胱がんについてよく寄せられる疑問を解説します。
女性の膀胱がんの初期症状は?
女性の場合も、膀胱がんの初期症状は男性とほぼ共通しています。
以下の症状が代表的です。
- 血尿:月経や膀胱炎と勘違いされ、発見が遅れることがあります。
- 頻尿や尿意切迫感:排尿回数が増えたり、急な尿意を感じる状態。
- 排尿時の痛み:不快感や違和感が現れる場合があります。
膀胱がんになるきっかけは?
膀胱がんの発症には、生活習慣や環境因子が関与しています。主な要因は以下の通りです。
- 喫煙:タバコに含まれる有害物質が尿を通じて膀胱粘膜に影響を与え、長期間にわたりがん細胞の発生リスクを高めます。
- 化学物質への長期曝露:化学物質(染料産業や化学工場で使用されているものなど)に接触する機会が多い職業では注意が必要です。
- 慢性的な膀胱炎:繰り返し起こる膀胱炎は、膀胱粘膜を刺激し続けることでリスクを高める可能性があります。
- 寄生虫感染:一部地域で見られるビルハルツ住血吸虫症もリスク因子とされています。
膀胱がんと6種複合免疫療法
膀胱がんの治療法にはさまざまな選択肢がありますが、中でも新しい選択肢として注目されているのが、免疫療法の一つである「6種複合免疫療法」です。
この治療法は、患者さま自身の免疫システムを活性化・増殖させることで、自身の免疫細胞でがん細胞を攻撃します。
自身の細胞を使うため身体への負担が少ないという特徴があります。
6種複合免疫療法では、以下の6種類の免疫細胞を活用します。
- 樹状細胞:がん細胞を認識し、他の免疫細胞に攻撃指令を出します。
- NK細胞(ナチュラルキラー細胞):がん細胞を直接攻撃します。
- NKT細胞:NK細胞とT細胞の特徴を併せ持ち、がん細胞への攻撃を強化します。
- キラーT細胞:特定のがん細胞を標的にし、効率的に排除します。
- ヘルパーT細胞:他の免疫細胞の働きをサポートし、免疫全体を活性化します。
- ガンマデルタT細胞:多様ながん細胞に対応し、強力に働きかけます。
これらの免疫細胞がそれぞれ異なるメカニズムでがんに作用するため、相乗効果が期待されます。
以下、さらに詳しく6種複合免疫療法の解説を続けます。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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