がん免疫療法コラム

肺がんステージ4(Ⅳ期)の症状とは? 治療法やステージ別生存率についても解説

肺がんは、日本における主要な死因の一つであり、進行するほど治療が難しくなります。

特にステージ4(Ⅳ期)は、がんが他の臓器に転移している状態であり、症状も多岐にわたります。

今回の記事では、ステージ4の肺がんに特徴的な症状と進行度に応じた治療法を解説します。

また、治療選択において重要なステージ別の生存率にも触れ、患者さまやご家族が適切な治療判断を下せるよう、詳しく説明します。

ステージ4でも治療の選択肢は存在するため、諦めずに正しい知識を持つことが大切です。

肺がんの治療法の中でも、福岡同仁クリニックがおすすめする選択肢が「6種複合免疫療法」です。

この療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外に取り出し、活性化・増殖させてから再び体内へ戻し、がんと闘う力を高める免疫療法です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがん※に対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

がん治療は、決して一人で抱え込む必要はありません。医師やご家族としっかりと相談し、最善の選択肢を見つけましょう。

6種複合免疫療法も、がん治療の一つの選択肢としてご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

肺がんとは?

肺がん・ステージ4 肺がんとは

肺がんは、肺の細胞が異常に増殖し、腫瘍を形成する病気です。

肺は酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する重要な器官であり、がんによってその働きが妨げられると、深刻な健康問題が引き起こされます。

肺がんには主に「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」の2種類があり、非小細胞肺がんが全体の約80%を占める最も一般的なタイプです。

一方、小細胞肺がんは進行が速く、転移しやすい特徴があります。

肺がんのステージと症状とは?

肺がんのステージと症状とは

肺がんは進行度によって4つのステージに分類され、それぞれのステージで症状や治療法が異なります。

以下に、肺がんの各ステージの特徴や症状を詳しく説明します。

肺がんステージ1の症状

ステージ1の肺がんは、がんが肺内に限局しており、他の臓器やリンパ節に転移していない初期段階です。

この段階では、がんの大きさが小さく、周囲の組織に広がっていないため、ほとんど自覚症状がありません。

ステージ1の肺がんは、定期的な健康診断や胸部レントゲン、CTスキャンなどで偶然発見されることが多いです。

ステージ1では、典型的な肺がんの症状である咳や息切れ、血痰などはほとんど見られませんが、軽い咳や胸の違和感が続くことがあります。

これらの症状は他の呼吸器疾患と似ているため、がんと気づかれず発見が遅れることも少なくありません。

肺がんステージ2の症状

ステージ2の肺がんは、がんが肺内にとどまりつつ、がんの大きさがステージ1より大きく、近くのリンパ節に広がっていることがあります。

ステージ2では、症状が現れる場合もありますが、依然として軽微で、他の呼吸器疾患と区別が付きにくいことがあります。

代表的な症状には、数週間続く慢性的な咳があり、風邪や気管支炎と誤認されやすいです。

また、血痰が出ることもあり、特に血が混じった咳が続く場合は、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。

さらに、息切れや胸の痛みも見られ、がんが気道や周囲の組織に影響を与えることで、息苦しさや胸部の圧迫感が生じることがあります。

これらの症状は、運動時や階段の昇り降りの際に特に強く感じられることが多いです。

肺がんステージ3の症状

ステージ3の肺がんは、がんが肺内だけでなく、近くのリンパ節や周囲の組織に広がり始めた状態です。

この段階では、はっきりとした症状が現れることが多く、患者さまが体調の異変に気づくことが増えます。

代表的な症状には、長引く咳や血痰が挙げられます。特に、咳が長期間続き、血が混じる場合は、肺がんの可能性を考える必要があります。

また、胸の痛みも特徴的な症状です。これは、がんが胸壁や周囲の神経を圧迫することで引き起こされ、痛みが強くなることがあります。

さらに、がんが気管や気道を圧迫することで、息切れや呼吸困難が生じやすくなります。

日常生活の中で、階段の昇り降りや軽い運動でも息苦しさを感じることが多くなります。

その他の症状として、声のかすれや食欲不振、体重減少が挙げられます。がんが喉の近くの神経に影響を与えると、声がかすれやすくなり、進行とともに体力の低下や食欲不振が現れることもあります。

肺がんステージ4の症状

ステージ4の肺がんは、がんが肺以外の臓器、例えば脳や骨、肝臓、副腎などに転移している状態であり、進行がんに分類されます。

転移した臓器によって現れる症状は異なるため、症状は多岐にわたります。

まず、肺に関連する症状としては、持続的な咳や血痰、呼吸困難が引き続き強く現れます。

これらはがんが気管や肺の広範囲に影響を与えるため、症状がより重度になることが多いです。また、胸痛も強まり、痛みが広がることがあります。

さらに、転移先の臓器ごとに特有の症状が現れることがあります。

例えば、脳に転移した場合は、頭痛や吐き気、めまいに加え、意識障害やけいれんが生じることがあります。

骨に転移した場合は、骨の痛みや骨折のリスクが増加し、特に背骨や大腿骨に痛みが集中することが多いです。

また、肝臓に転移した場合は、肝機能の低下により、黄疸や腹部の膨満感などの症状が現れることがあります。

肺がんのステージごとの5年生存率

肺がん5年生存率

肺がんの5年生存率は、ステージによって大きく異なります。ステージ1の肺がんは早期発見と治療が可能なため、5年生存率は74.0%と高めです。

この段階では、がんが肺内に限局しており、手術による完全切除が可能であることが多いためです。

ステージ2では、がんが近くのリンパ節に広がり始めるため、生存率はやや低下し、約46.2%とされています。この段階では、手術後に化学療法や放射線治療を追加することが一般的です。

ステージ3になると、がんがさらに進行し、肺以外の組織や遠くのリンパ節にも転移することが多く、5年生存率は26.6%に減少します。手術が困難になる場合が増え、化学療法や放射線治療が治療の中心となります。

ステージ4では、がんが肺以外の臓器に転移しているため、5年生存率は7.4%と非常に低くなります。

この段階では、がんの根治は難しく、主に症状の緩和や生活の質を維持するための治療が行われます。

免疫療法や化学療法が選択されることが多いですが、治療効果は症例ごとに異なります。

このように、肺がんの5年生存率はステージによって大きく異なるため、早期発見が極めて重要です。

参考:院内がん登録生存率集計結果閲覧システム 肺がん(全体)5年生存率 |がん情報サービス

肺がんの転移について

肺がんが進行すると、原発部位である肺から他の臓器へがん細胞が広がり、転移が起こります。

転移は肺がんの治療や予後に大きな影響を与え、転移が進むと症状が悪化し、治療の選択肢が制限される場合もあります。

ここでは、肺がんが転移しやすい部位と、それぞれの転移が引き起こす症状について詳しく説明します。

肺がんが転移しやすい部位

肺がんが進行すると、がん細胞は血流やリンパ液を通じて他の臓器に転移することがあります。特に転移しやすい部位には、脳、骨、肝臓、副腎などが挙げられます。

脳に転移した場合は、頭痛や神経症状がよく見られ、肺がん患者さまの約20~40%が脳に転移するとされています。

骨への転移は特に脊椎や大腿骨、肋骨に多く見られ、骨折のリスクが高まることもあります。

肝臓への転移では、肝機能の低下や黄疸を現れることがあります。

また、副腎は肺がんが転移しやすい臓器の一つですが、転移しても無症状であることが多いです。

肺がん転移による症状

肺がんが転移すると、転移した臓器によってさまざまな症状が現れます。

脳に転移した場合は、頭痛、吐き気、めまい、視力低下、けいれん、さらには意識障害などの神経症状が現れることがあります。脳への転移は進行した肺がんでよく見られ、早期の対応が必要です。

骨への転移では、背骨や大腿骨に強い痛みが生じ、進行すると骨が脆くなり、骨折のリスクが高まります。

痛みは慢性化し、生活の質に大きな影響を与えます。

肝臓への転移では、初期には無症状のことが多いですが、進行すると肝機能の低下により、黄疸や腹部の腫れ、倦怠感などの症状が現れます。

肝臓は、転移がよく起こる臓器の一つで、がんが進行すると症状が顕著になります。

副腎への転移は無症状であることが多く、通常は検査で発見されます。

しかし、副腎の機能低下が進行すると、体力の低下やホルモンバランスの乱れが生じることがあります。

肺がんのステージと治療法とは?

肺がんのステージと治療法

肺がんは、進行度に応じてステージが分けられ、それぞれのステージに最適な治療法が選ばれます。

初期段階では手術による切除が主な治療法ですが、がんが進行するにつれて薬物療法や放射線治療が必要になることが多いです。

ここでは、主な治療法について説明します。

肺がんの治療法① 手術

手術は、がんが肺に限局し、他の臓器やリンパ節に転移していない初期段階(ステージ1、ステージ2)の患者さまに対して主に行われます。

手術の目的は、がんを完全に切除し、根治を目指すことです。

一般的に、がんの大きさや位置に応じて複数の手術方法があります。

最も一般的な方法は肺葉切除です。

これは、がんが発生している肺の一部(肺葉)を切除し、肺の機能をできるだけ維持しながらがんを除去する治療法です。

進行が進んでいる場合や広がりが大きい場合には、全摘手術(片側の肺を全て摘出する手術)が行われることもあります。

逆に、がんが限られた範囲にある場合は、部分切除や楔状切除といった方法で、肺機能を可能な限り残すことを目指します。

肺がんの治療法② 放射線治療

放射線治療は、肺がんの治療において重要な選択肢の一つです。

特に、手術が困難なケースや、局所的に進行しているがんに対して用いられ、がん細胞を高エネルギーの放射線で破壊することを目的としています。

放射線治療は、がんが肺内やその周囲に限局している場合や、転移しているがん細胞を抑制するためにも行われます。

放射線治療には、外部から放射線を照射する「外照射」と、体内に放射線を挿入する「内部放射線治療(近接治療)」の2種類があります。

特に外照射が一般的で、がん細胞を正確に狙い撃ちすることで、周囲の正常な組織への影響を最小限に抑えます。

また、放射線治療は化学療法と併用されることが多く、がんの縮小や症状の緩和を目的としています。

肺がんの進行度や患者さまの全身状態に応じて治療計画が立てられ、治療期間は数週間から数カ月にわたることがあります。

特にステージ3やステージ4のようにがんが進行している場合には、他の治療法と併用して効果を高めることが期待されます。

肺がんの治療法③薬物療法

薬物療法は、進行した肺がんや手術が難しいケース、放射線治療が効果的でない場合に選択される治療法です。

薬物療法には、主に化学療法、分子標的薬、免疫療法があります。

化学療法は、抗がん剤を使ってがん細胞の増殖を抑える治療法です。

抗がん剤は全身に作用するため、転移したがんにも有効です。

よく使われる抗がん剤には、シスプラチンやパクリタキセルがあり、がん細胞の増殖を抑える働きがありますが、吐き気や脱毛、倦怠感などの副作用が生じることがあります。

分子標的薬は、がん細胞の特定の遺伝子変異やタンパク質に作用し、がんの増殖を抑える治療法です。この治療法は正常な細胞にはあまり影響を与えず、がん細胞をより正確に攻撃できるため、副作用が軽減されることが期待されています。

ステージ4の肺がんにおける免疫療法

ステージ4の肺がんでは、がんが他の臓器に転移しているため、治療の目的は主にがんの進行を抑え、症状を緩和し、生活の質を維持することです。

この段階では、従来の放射線治療や薬物療法に加え、免疫療法も有力な選択肢となります。

免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が免疫システムを抑制する仕組みを解除し、体の免疫ががん細胞を攻撃できるようにする薬です。

代表的な薬剤には、CTLA-4があります。

免疫チェックポイント阻害薬はステージ4の肺がんでも効果が期待されており、放射線治療や薬物療法と併用することで、治療効果が高まることが期待されています。

さらに注目を集めているのが、6種複合免疫療法です。

これは複数の免疫療法を組み合わせ、免疫力を総合的に強化し、がん細胞への攻撃力を高める治療法です。

この療法は、副作用が少ないことが特徴で、他の治療法と併用することで相乗効果が期待されます。体への負担が軽減されるため、治療を継続しながら生活の質を維持することが可能です。

 

肺がんに関するよくある質問

肺がん・よくある質問

ここでは、肺がんについてよく寄せられる質問を取り上げ、専門的な知識を基づいて分かりやすく解説します。

肺がんステージ4が完治することはありますか?

肺がんのステージ4は、がんが他の臓器に転移している状態であり、完治が非常に難しいとされています。

多くの場合、治療の目的はがんを完全に取り除くことではなく、症状を緩和しながら生活の質を向上させ、寿命を延ばすことに重点が置かれます。

しかし、近年では免疫療法や分子標的薬などの新しい治療法が導入され、一部の患者さまでは長期的な治療効果が期待できるようになっています。

特に、がんの種類や遺伝子変異に応じた個別化治療が進んでおり、特定の分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が有効な患者さまでは、がんが大幅に縮小したり、進行が抑えられたりするケースも報告されています。

ただし、これらの治療法が全ての患者さまに効果をもたらすわけではなく、その効果は個々の状況によります。

完治は難しいものの、適切な治療を受けることで、症状の管理や寿命の延長を目指すことは可能です。

 肺がんの原因と予防法を教えてください

肺がんの主な原因として最も広く知られているのは喫煙です。

喫煙者は肺がんのリスクが大幅に高まり、タバコの煙に含まれる有害物質が肺の細胞に長期的にダメージを与えることが主な要因です。

さらに、受動喫煙も肺がんのリスクを高めるため、非喫煙者でも喫煙者の近くに長期間いると、肺がんのリスクが増加します。

また、大気汚染やアスベストなどの有害物質への長期間の曝露も肺がんの原因となることが確認されています。

職場や生活環境でこれらの物質にさらされると、肺の健康に深刻な影響を与える可能性があります。加齢や遺伝的要因も、肺がんのリスクを高める要素です。

予防法として最も効果的なのは禁煙です。タバコを吸わないこと、そして受動喫煙を避けるための環境整備が重要です。

また、大気汚染や有害物質への曝露を避けることも大切です。職場でアスベストや化学物質に接触する可能性がある場合は、適切な防護具を使用し、安全対策を徹底することが推奨されます。

さらに、定期的な健康診断や低線量CTスキャンなどの検査を受けることで、早期発見が可能になり、治療の成功率が向上します。特に喫煙者やリスクの高い人は、これらの対策を講じることで肺がんのリスクを大幅に減らすことができます。

 

肺がんと6種複合免疫療法

肺がんは進行度に応じて治療法が異なり、特にステージ4では、がんが他の臓器へ転移しているため、治療の選択肢が限られます。

これまで解説してきたように、手術、放射線治療、薬物療法が一般的な治療法ですが、それに加え、近年注目を集めているのが同仁がん免疫研究所が提供する6種複合免疫療法です。

この治療法は、患者さまの免疫力を強化し、がん細胞を攻撃する力を高めるもので、体への負担が少なく、他の治療法と併用しやすいのが特徴です。

副作用も比較的軽いため、生活の質を保ちながら治療を続けることが可能です。

6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後、点滴で体内に戻すという治療法です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

 

A判定〜C判定の約76%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約23%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

詳細は以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

6種複合免疫療法の注意点

免疫力を利用してがん細胞を攻撃する6種免疫療法は、一般的ながん治療と比べて体への負担が少なく、体力を温存しながら治療を進めることが可能です。

しかし、この治療法には一つの注意点があります。

それは、6種複合免疫療法は自由診療であるということです。つまり、治療費は全て自費で賄わなければなりません。

治療は提携医療機関で行われますが、公的医療保険の適用外であり、がん保険の「先進医療特約」なども適用されません。

保険治療と比較するとどうしても治療費は高額に感じられると思いますが、それでもここまでご紹介してきた通り、6種複合免疫療法には他の治療法とは異なる利点も多くありますので、まずは同仁がん免疫研究所にご相談ください。

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