がん免疫療法コラム

抗がん剤治療の中止基準とは?

抗がん剤治療は、さまざまな副作用が伴うことで知られています。中には、副作用が原因で抗がん剤の使用を中止する方もいるほどです。

では、抗がん剤の中止基準とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、現在抗がん剤を飲んでおり、強い副作用などが理由で抗がん剤を中止するか悩んでいる方に向けて情報をまとめました。ぜひ、参考にご覧ください。

がん・6種複合免疫療法

抗がん剤は効く場合と効かない場合がある


そもそも抗がん剤には、効く場合と効かない場合があります。抗がん剤単独の治療では、抗がん剤が効かなくなる場合があり、30〜40%のがんに対してのみ効果があるとされています。このデータは逆をいえば、60〜70%のがんに対しては効かない可能性があるということです。

実際に治療を受けてみなければ、抗がん剤治療で効果があるのかは分かりません。最初は効いていたのに、徐々に効かなくなってくるケースもありますので、慎重な判断が重要です。

抗がん剤を中止する基準


続いては、今回のテーマである「抗がん剤を中止する基準」についてお答えします。

抗がん剤を中止する基準には、統一した判定基準は存在しません。がんの状態や患者さんの病状の経過、体調に配慮して総合的に判断されるものです。一般的な抗がん剤を中止するラインとして、何らかの理由で治療を継続できなくなったときが考えられます。

何らかの理由とは、薬の変更をしても有効と考えられる抗がん剤がなくなった場合や、患者の体調が悪化し抗がん剤を投与できなくなった(投与基準を満たせない)場合です。

また、副作用が強く現れたケースなど、その他主治医による主観的評価によって判断されます。

一方、患者さんが抗がん剤治療の継続を希望せず、中止を選択するケースもあります。他の患者さんの闘病生活を見て、抗がん剤治療に期待を持てないという気持ちに至った方や、副作用や経済的負担を避けたいなどの希望を考慮して検討されます。

パフォーマンス・ステータス(PS)について

続いては、パフォーマンス・ステータス(PS)について紹介します。がん患者の日常生活の制限の程度を示す全身状態の指標の一つとして、パフォーマンスステータスがあります。

0 まったく問題なく活動できる。発症前と同じ日常生活が制限なく行える。
1 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。例:軽い家事、事務作業
2 歩行可能で、自分の身のまわりのことはすべて可能だが、作業はできない。日中の50%以上はベッドの外で過ごす。
3 限られた自分の身のまわりのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす。
4 まったく動けない。自分の身のまわりのことはまったくできない。完全にベッドか椅子で過ごす。

(参考:がん情報サービス用語集 パフォーマンスステータス

パフォーマンスステータスが3以上のがん患者さんは、全身状態が低下しているため、積極的に抗がん剤を使わないケースが多いです。

適切ながんの治療方法は人によって異なる

適切ながんの治療方法は人によって異なります。抗がん剤治療を中止する=医療の限界ということではありません。

がんの治療はガイドラインに則って進められますが、ガイドラインは一人ひとりの患者の状態に合わせたものではありませんので、適時変更が必要です。あくまで病態に合わせてフローチャートに患者さんを乗せる指針で治療を行います。

実際の治療計画は、さまざまな点を加味して総合的に判断する必要があります。治療計画には以下の情報が反映されます。

  • 性別
  • 年齢
  • 家族構成
  • 治療にかけられる費用
  • 居住地
  • 患者本人の人生観

など。

抗がん剤中止後の選択肢


抗がん剤中止後の選択肢には、さまざまなものがあります。抗がん剤による積極的治療を中止したからといって、医療的な介入が終了するわけではなく、保険適用外の治療を検討する方法もあるでしょう。

また、自宅やホスピスなどの施設で緩和ケアをして状態の回復を図るケースもあります。

副作用の少ない治療法:免疫療法とは?


さまざまな治療法のうち免疫療法は、従来の抗がん剤治療などで起こるような副作用が少ないと報告されており、免疫力を維持したまま治療が可能。

人の体に備わっている免疫に着目した治療法で、他の治療法と組み合わせることもできるのです。

補助療法や再発予防として免疫療法を受けるケースがあります。

がん・6種複合免疫療法

まとめ


今回は、抗がん剤治療の中止基準について紹介しました。

抗がん剤を中止する基準に統一した判定基準は存在しません。がん治療は、患者さんの性別や年齢、治療にかけられる費用、患者本人の人生観を加味して計画されます。中止の判断も患者さんの個人的な要素が重要な決定基準になりますので、ケースバイケースです。

また、抗がん剤を中止したからと言って医療的な介入が終了するわけではありません。免疫療法をはじめ、さまざまな治療法を検討できますので、医師や看護師に相談してみましょう。

同仁がん免疫研究所では、6種複合免疫療法の治療を行っています。

厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

同仁がん免疫研究所の細胞培養数は圧倒的で、約3週間で1,000から2,000個の細胞を20から50億個まで培養できます。

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