がん免疫療法コラム

がんと運動、主な運動について

【運動を行うにあたって】

病状、治療法によって運動する内容が異なる事やその運動量によって効果は変わります。運動を始める時はけがをしないように準備運動としてストレッチを行い、ストレッチや筋トレを行う時は息を止めないように注意しましょう。そして運動が終わった後はクールダウンを行いましょう。

その日の計画で筋トレと有酸素運動を行う予定の場合、筋トレの後に有酸素運動を行った方が効果的です。

スポーツだけではなく、日頃の日常生活の中で家事や作業を行いながら身体を動かす事も効果的です。

運動を行う事により再発を抑え、生存者数も増加傾向にあるというデータもあります。また炎症を抑え、免疫細胞を活性化する働きもあります。

がん・6種複合免疫療法

【運動の目安】

週に150分以上の中強度の有酸素運動または週に75分以上の激しい有酸素運動、週2回または3回の筋トレ(1日おき)が推奨されています。筋トレはなぜ1日おきの方が良いのか?についてですが、負荷をかけた分、回復するための期間が必要なためです。無理に初めからその目安で行う必要はありません。初めは少しずつ、そして徐々にペースを上げるなど自分に合った無理のない方法で行う事が大切です。

【主な運動】

<筋トレ> 

腹筋、スクワット、腕立て伏せなど

筋力低下は抗重力筋(体幹は胸、背中、お腹の筋肉など、下半身は太ももの筋肉など)と言った所に生じやすいためこれらを鍛える事はとても大切です。

<有酸素運動>

ウォーキング、サイクリング、エアロビクスなど

<身近な道具を使った運動>

ボール、棒、ダンベル、ボセラバンド(長い布の様な物)、などこれらを使ってボールでは大きさによっては投げたり、強く握ったり、棒では降ったり、上げ下げをするなど行う事によってさまざまな効果があります。

<座ってできる運動>

上半身、下半身のストレッチ、曲げ伸ばし、足の上げ下げ(踵、太いもも、つま先など)、腕や肩を回す運動など

またベッド上でも腕、足、つま先、の上げ下げ、腹筋なども行う事ができます。

【運動を行うための機関】

医療機関によるリハビリでは状況に応じて入院、通院、在宅でリハビリを受ける事ができます。医師、看護師、理学療法士、作業療法士などの専門職が連携し、必要な訓練を行います。

スポーツジムではがんの患者様向けのトレーニング施設もあります。専門のトレーナーがいる事で相談や指導を受ける事ができるメリットがあります。

がん・6種複合免疫療法

【まとめ】

運動も数多くの方法があり、積み重ねが大切です。時には自分の運動はこれで良いのだろうか?効果は出ているのだろうか?など不安を感じる事もあるかもしれません。その時は一人で抱え込まずに相談する事も大切です。

【参考・引用文献】

https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/info/seminar/2018/20181027/20181027_6.pdf

https://tus.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=3483&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=13&block_id=21

https://www.chibune-hsp.jp/images/department/gan/pdf/gantoundou.pdf

https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/rehabilitation/index.html

身体活動とがん | 海外がん医療情報リファレンス (cancerit.jp)

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