がん免疫療法コラム
口腔がんのステージ4とは? 転移先や再発、治療法について解説
ステージ4は口腔がんの中でも最も進行した段階であり、がんが広範囲に広がっていたり、リンパ節や他の臓器に転移している状態を指します。
話す、食べる、飲み込むなどの基本的な機能に支障が出るため、心理的な負担も大きいがんと言えます。
治療の目的は、「がんの完治」に加えて、「痛みを抑え、生活の質を保つ」といった緩和的な治療も重要になります。
今回の記事では、口腔がんステージ4の症状や治療法、転移などについて詳しく解説します。
【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
口腔がんとは?
口腔がんは、口の中に発生するがんの総称で、舌や歯ぐき、頬の内側など、さまざまな部位にできるのが特徴です。
発症部位によって症状や治療方法が異なり、初期の段階では自覚症状がほとんどないこともあります。
口腔がんができる場所(舌、歯ぐき、頬粘膜、口蓋など)
口腔がんは、口の中のさまざまな部位に発生する可能性があります。
最も多くみられるのは舌にできるがん(舌がん)で、口腔がん全体の半数以上を占めるとされています。
以下は、主な発生部位とその特徴です。
部位 | 特徴や症状の例 |
舌 | 特に舌の側面にできやすく、しこりや痛み、話しにくさなどの症状が出ることがあります。 |
歯ぐき | 腫れや出血、入れ歯の違和感、歯のぐらつきなど、歯周病に似た症状が見られることもあります。 |
頬粘膜 | 口の中にただれや白っぽい変化が生じ、しみる・痛むなどの違和感が出ることがあります。 |
口蓋(上あご) | 食べ物が当たると痛みが出ることがあり、赤みや腫れをともなって食事がしにくくなることがあります。 |
口底(舌の下) | 症状が進行すると、話す・飲み込むといった日常動作が困難になることがあります。 |
このように、口腔がんは発生する部位によって症状や気づき方が異なります。
初期段階では虫歯や口内炎と区別がつきにくく、発見が遅れることもあります。
口腔がんの主な原因(喫煙・飲酒・口腔衛生・HPV感染など)
口腔がんの発症には、生活習慣や感染症など、さまざまな要因が関係していると考えられています。
なかでも長年にわたる喫煙や過度の飲酒は、リスクを高める代表的な要因です。これらが組み合わさることで、さらに発がんリスクが高まるといわれています。
主な発生要因は以下のとおりです。
原因 | 説明 |
喫煙 | たばこに含まれる有害物質が、口腔内に直接作用し、粘膜に慢性的な刺激を与えます。 |
飲酒 | アルコール自体に発がん性があり、たばことの併用によってリスクが大幅に上昇します。 |
口腔内の衛生状態が悪い | 歯石や虫歯の放置、合わない入れ歯などによる刺激が、がんの発生に関わると考えられています。 |
HPV感染 | ヒトパピローマウイルスの一部の型が、特に口腔内のがん発症に関与することがわかってきています。 |
これらのリスクは、生活習慣の改善や定期的な口腔ケアによって、ある程度コントロールすることが可能です。
初期症状と気づきにくさ
口腔がんの初期段階では、明らかな痛みや腫れが出にくく、気づきにくいのが特徴です。
症状があっても、口内炎や歯周病と似ているため見分けがつきにくく、発見や治療が遅れることもあります。
代表的な初期症状は、以下のとおりです。
症状 | 説明 |
口の中のしこり | 舌や頬の内側に硬いできものができることがあります。痛みがないため見逃されやすいです。 |
治りにくい口内炎 | 2週間以上続く白斑や赤み、ただれは注意が必要です。 |
出血や腫れ | 歯ぐきや粘膜から出血しやすくなったり、腫れが引かないことがあります。 |
話しにくさ・飲み込みにくさ | がんが進行すると、会話や食事に支障をきたすようになります。 |
これらの症状が、すべて口腔がんとは限りませんが、「なかなか治らない」「いつもと違う」と感じたときには、歯科や口腔外科の受診を検討することが大切です。
ステージ4の口腔がんの症状
口腔がんがステージ4まで進行すると、がんは口腔内にとどまらず、周囲の組織や遠隔臓器にまで広がっていることがあります。
この段階では、局所的な症状だけでなく、全身に影響を及ぼす症状や、日常生活への支障が顕著になります。
ステージ4で見られる主な症状は以下のとおりです。
- 激しい痛み(がんが神経に広がると、顎・耳・頭部にまで強い痛みを感じる)
- 発話や嚥下障害(舌や喉への浸潤により、話す・食べる・飲み込む動作が困難になる)
- 出血・潰瘍(粘膜が深く傷つき、出血やただれが続く)
こうした症状は、身体的な苦痛にとどまらず、食事や会話が困難になるなど、日常生活やコミュニケーションにも深刻な影響を与えます。
口腔がんの転移先
口腔がんの主な転移先としては以下が挙げられます。
転移部位 | 説明 |
リンパ節 | 特に首のリンパ節に転移しやすく、腫れやしこりとして触れることがあります。 |
遠隔臓器 | 肺に転移すると呼吸が苦しくなったり、骨に転移すると激しい骨の痛みが出ることもあります。 |
口腔がんステージ4の治療法
口腔がんのステージ4では、がんの進行度や患者さまの全身状態に応じて、複数の治療法を組み合わせた集学的治療が行われます。
治癒を目指す場合だけでなく、痛みの軽減や生活の質の向上を目的とした治療も重要となります。
手術
ステージ4の口腔がんにおいても、がんの取り切りが可能と判断された場合には手術が検討されます。
がんの部位や広がりによっては、舌や顎の一部、口腔周辺の筋肉や骨を含む大がかりな切除が必要になることもあります。また、リンパ節への転移がある場合は、頸部リンパ節郭清術と呼ばれる手術が行われることがあります。
手術後は話す、食べる、飲み込むといった機能に影響が出ることがあるため、再建手術やリハビリテーションを組み合わせながら、生活機能の回復をめざします。見た目の変化への対応も含め、手術後のケアは身体面・心理面の両方からサポートが行われます。
放射線治療
放射線治療は、高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を攻撃し、縮小したり消滅させる治療法です。
手術が難しい場合や、術後の再発リスクを下げる目的で行われることがあり、他の治療と併用されることもあります。
ステージ4の口腔がんでは、がんの進行度や患者さまの状態に応じて、外部照射が主に用いられます。
放射線治療は身体への負担が比較的少ない一方で、口腔内の粘膜炎や味覚障害、唾液の減少といった副作用が現れることもあります。これらの影響に対しては、治療中からサポートを受けることで、生活の質を保ちながら治療を続けることが可能です。
化学療法
化学療法は、抗がん剤を用いて全身に作用させ、がん細胞の増殖を抑える治療法です。
ステージ4の口腔がんでは、単独で行うこともありますが、放射線治療や手術と併用してがんの縮小や再発予防を目的に行われることもあります。
代表的な抗がん剤にはシスプラチンなどがあり、静脈注射や点滴で投与されます。がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えるため、吐き気、脱毛、白血球の減少などの副作用が出ることがありますが、副作用を抑える薬の併用や治療スケジュールの調整により、継続的な治療が可能となっています。
全身状態や治療目的に応じて、最適な薬剤や投与方法が選ばれます。がんの進行を抑えるだけでなく、痛みなどの症状を緩和する効果も期待できる治療です。
免疫療法
免疫療法は、もともと体に備わっている免疫の力を利用して、がん細胞と闘う治療法です。がんによって弱められた免疫の働きを活性化させることで、がん細胞の増殖を抑えたり、排除を促したりすることを目的としています。
近年では、免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする新しい治療薬が登場し、口腔がんに対しても一定の効果が期待されるようになってきました。従来の手術や抗がん剤治療が難しい場合の選択肢としても注目されており、患者さまの体への負担が比較的少ない点も特徴です。
また、複数の免疫細胞を組み合わせて行う「6種複合免疫療法」など、新たな技術も開発が進んでおり、今後の治療の幅を広げる可能性があります。
口腔がんの再発
口腔がんは、治療によって一度症状が落ち着いた後でも、一定の確率で再発することがあります。特にステージ4のように進行した状態では、がんが完全に取り切れなかったり、治療の効果が一時的だったりする場合もあり、再発には十分な注意が必要です。
再発が多く見られる部位は以下の通りです。
- 手術を行った部位の周辺
- 頸部リンパ節
- 肺・骨などの遠隔臓器
再発時にみられる症状の例は以下のとおりです。
- 口の中のしこりや潰瘍の再出現
- 首のしこり(リンパ節の腫れ)
- 全身のだるさ、食欲不振
再発が確認された場合、状況に応じて再手術、放射線治療、抗がん剤治療などが検討されます。ただし、前回の治療で体力が低下している場合は、すべての治療が適応できるとは限りません。
そのような中で、体への負担が少なく、がんと向き合う力を引き出す治療法として注目されているのが「6種複合免疫療法」です。複数の免疫細胞を活用し、体本来の防御力を高めることを目的とした先進的な治療として期待されています。
以下、さらに詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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