がん免疫療法コラム
甲状腺がんのステージ4とは? 症状と治療法について解説
甲状腺がんは比較的進行がゆるやかで、治療の効果も得られやすいがんとして知られていますが、なかには発見が遅れ、ステージ4と診断されるケースもあります。
ステージ4では、がんが甲状腺の外に広がっていたり、肺や骨、脳などの遠隔臓器に転移していることがあり、治療の方針や生活のあり方にも大きな影響を及ぼします。
今回の記事では、甲状腺がんのステージ4について、症状や治療法、再発のリスク、日常生活での注意点まで、わかりやすく解説します。
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副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
甲状腺がんとは?
甲状腺がんは、首の前側にある「甲状腺」という臓器に発生するがんの一種です。
発症するがんのタイプや進行のスピードには個人差があり、治療方針もがんの種類や広がり方によって異なります。
甲状腺の働き
甲状腺は、のどぼとけのすぐ下に位置する小さな臓器で、蝶が羽を広げたような形をしています。
この甲状腺では主に「甲状腺ホルモン」と呼ばれるホルモンが作られており、私たちの体のさまざまな機能をコントロールしています。
甲状腺ホルモンには、以下のような働きがあります。
- 基礎代謝を調整し、エネルギーの消費量をコントロールする
- 心臓や胃腸の働きを整える
- 脳や神経の活動を保つ
- 成長や発達をサポートする
甲状腺ホルモンのこれらの働きによって、私たちは体温を保ち、内臓や筋肉、そして精神状態まで安定させることができます。
そのため、甲状腺の機能が乱れると、疲れやすくなったり、動悸がしたり、体重の増減が起きるなど、日常生活にさまざまな影響が出ることがあります。
甲状腺がんの種類(乳頭がん、濾胞がん、未分化がん、髄様がん)
甲状腺がんは、発生する細胞の違いによっていくつかの種類に分けられます。
主な甲状腺がんの種類は以下の4つです。
種類 | 特徴 |
乳頭がん | 最も多く見られるタイプで、比較的ゆっくりと進行します。リンパ節への転移はしやすいものの、治療によく反応し、経過も安定していることが多いです。 |
濾胞がん | 血管を通じて肺や骨などに転移することがありますが、比較的治療に反応しやすいとされています。乳頭がんと合わせて「分化がん」に分類されます。 |
未分化がん | 非常にまれですが、進行が速く、他の臓器への転移も起こりやすい、悪性度の高いがんです。診断時にはすでに進行していることが多くみられます。 |
髄様がん | 甲状腺内のC細胞という特殊な細胞から発生するがんで、家族性に発症することもあります。診断には、カルシトニンというホルモンの異常値が手がかりになることがあります。 |
このように、甲状腺がんにはさまざまなタイプがあり、それぞれの経過や治療方針には違いがあります。
甲状腺がんの進行と転移
甲状腺がんは、比較的ゆっくり進行するタイプが多いものの、進行すると周囲のリンパ節や血流を通じて他の臓器に広がることもあります。
特にステージ4では、がんが甲状腺の外に広がっていたり、遠隔転移が認められたりするケースが多くなります。
甲状腺がんの主な転移先は以下のとおりです。
転移部位 | 特徴や症状の一例 |
リンパ節 | 首まわりに腫れが現れ、しこりとして触れることがあります。 |
肺 | 咳や息切れ、呼吸が苦しくなるなどの症状が現れることがあります。 |
骨 | 腰や背中、四肢に痛みが生じることがあり、骨折や転倒のリスクも高まります。 |
肝臓 | 腹部の張りや黄疸、倦怠感などが見られることがあります。 |
脳 | けいれんや頭痛、意識障害などの神経症状を引き起こすことがまれにあります |
乳頭がんや濾胞がんといった「分化がん」は、比較的経過が緩やかですが、それでも長期間の経過の中で転移や再発がみられることがあります。
一方、未分化がんのように進行が早いがんでは、診断時にすでに広範囲に転移していることもよく見られます。
甲状腺がんステージ4の症状
甲状腺がんがステージ4になると、がんが甲状腺の外に広がったり、肺や骨、脳などの離れた臓器に転移したりすることがあります。
そのため、甲状腺がんの初期には見られないような症状が現れ、日常生活に支障をきたすこともあります。
症状はがんの広がり方や転移先によって異なりますが、以下のような例が挙げられます。
症状の種類 | 具体的な内容 |
首周辺の症状 |
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呼吸器の症状 |
|
骨の症状 |
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神経の症状 |
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全身症状 |
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症状の現れ方や程度には個人差がありますが、体調の変化に気づいた際には無理をせず、医療者に相談することが大切です。
甲状腺がんステージ4の治療法
甲状腺がんのステージ4では、がんの種類や進行状況、そして患者さまの体調によって治療方針が大きく異なります。
乳頭がん・濾胞がん(分化がん)の治療法
乳頭がんや濾胞がんは、甲状腺がんの中でも比較的進行がゆるやかで、治療の効果が得られやすいとされています。
ステージ4であっても、がんの広がり方や転移の程度によっては、治療を行いながら日常生活を維持できる可能性もあります。
主な治療法は以下のとおりです。
治療法 | 説明 |
手術療法 | 実施可能な場合には、がんのある甲状腺やリンパ節を切除します。がんの広がり具合によっては甲状腺の全摘術が選択されることもあります。 |
放射性ヨウ素内用療法 | 分化がんの細胞はヨウ素を取り込む性質があるため、放射性ヨウ素でがん細胞を内側から攻撃します。肺や骨への転移にも効果が期待できます。 |
分子標的薬 | 手術や放射性ヨウ素療法が難しい場合に使用され、がん細胞の増殖を抑える働きがあります。 |
これらの治療は単独で行われることもあれば、複数を組み合わせて行うこともあります。
未分化がんの治療法
未分化がんは、甲状腺がんの中でも非常に進行が速く、悪性度の高いタイプに分類されます。
発見された段階で既に広範囲に転移していることも多く、手術による切除が難しいケースもよく見られます。
そのため、治療の目的は根治だけでなく、症状の緩和や生活の質の維持にも重点が置かれます。主な治療法には以下のような選択肢があります。
治療法 | 説明 |
放射線治療 | がんの進行を抑えたり、痛みや圧迫感などの症状を緩和したりするために用いられます。 |
抗がん剤治療 | がん細胞の増殖を抑える目的で使用されますが、副作用があるため、体調に応じた調整が必要です。 |
分子標的薬 | 従来の治療が難しい場合の選択肢として検討され、新しい治療法として注目されています。 |
免疫療法 | 従来の治療が難しい場合の選択肢として検討され、新しい治療法として注目されています。 |
未分化がんの治療は非常に難しい領域ではありますが、医学の進歩により、治療の選択肢は少しずつ広がりつつあります。
髄様がんの治療法
髄様がんは、甲状腺内のC細胞から発生する比較的まれながんで、カルシトニンというホルモンの異常が診断の手がかりとなります。
分化がんとは性質が異なり、放射性ヨウ素内用療法は効果が期待できないため、他の治療法が中心となります。
主な治療法には以下のものがあります。
治療法 | 説明 |
手術療法 | 初期段階で発見された場合には、甲状腺の全摘出と周囲リンパ節の切除が行われます。 |
分子標的薬 | 転移や再発がある場合に、がん細胞の成長を抑える薬が使用されることがあります。 |
放射線治療・化学療法 | 病状の進行度や症状に応じて行われ、がんの進行を緩やかにする目的で行われます。 |
また、髄様がんには遺伝性のものもあり、家族歴の確認や遺伝子検査が推奨されることがあります。
甲状腺がんの再発
甲状腺がんは比較的治療効果が高いがんですが、治療後に再発することもあります。
再発のリスクやタイミングはがんの種類や進行度、治療内容によって異なり、術後数年経ってから見つかるケースもあります。
特に乳頭がんや濾胞がんでは、リンパ節や肺、骨などへの転移として再発することがあります。
再発の兆候としては、以下のような症状が現れることがあります。
- 首のしこりや腫れ
- 声のかすれや飲み込みにくさ
- 呼吸のしづらさ
- 咳や骨の痛み
これらの症状があるからといって、必ずしも再発とは限りませんが、気になる変化があれば早めに医療者へ相談することが大切です。
セカンドオピニオンという選択肢
治療方針に不安を感じたり、他の治療法についても知りたいと感じたときに、セカンドオピニオンを受けるという選択があります。これは、現在の主治医とは別の医師に意見を求めることで、自分に合った治療を納得して選ぶための手段です。
セカンドオピニオンは患者さまの権利として認められており、がんの種類や進行状況に応じた多角的なアドバイスを得ることができます。
特に新しい治療法や臨床試験を検討したい場合などに有効です。主治医に遠慮する必要はなく、前向きな治療選択の一環として考えてよいでしょう。
甲状腺がんと免疫療法
近年、がん治療の選択肢として注目を集めているのが「免疫療法」です。
免疫療法とは、本来自身の体に備わっている免疫機能に働きかけ、がん細胞を攻撃する力を高める治療法です。
甲状腺がんの中でも、進行がんや再発症例など、従来の治療法が難しい場合において、補完的な治療として活用されるケースが増えています。
従来の3大治療(手術・放射線・抗がん剤)とは異なり、免疫療法は体への負担を軽減しつつ、継続的な治療が行える可能性がある点も特徴のひとつです。
治療効果には個人差があるものの、日進月歩で技術が進んでおり、新たな可能性を広げつつあります。
その中でも、複数の免疫細胞を組み合わせた「6種複合免疫療法」は、より高い治療効果をめざす先進的な取り組みとして注目されています。
次に、その治療法の内容について詳しくご紹介します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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