がん免疫療法コラム

悪性脳腫瘍とは? 余命と治療法について解説

悪性脳腫瘍は、脳に発生するがんの中でも特に進行が早く、再発や転移のリスクが高い深刻な病気です。

発症すると、記憶障害や言語障害、運動機能の低下など、日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。

今回の記事では、悪性脳腫瘍の主な種類や特徴、余命や予後の考え方、標準的な治療法から近年注目される免疫療法まで、最新の情報を交えてわかりやすく解説します。

【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

悪性脳腫瘍とは

悪性脳腫瘍

悪性脳腫瘍とは、脳内に発生するがんの一種で、周囲の組織に浸潤しやすく、再発や転移を起こしやすいのが特徴です。

脳そのものに発生する「原発性脳腫瘍」と、他の臓器から転移してくる「転移性脳腫瘍」に大別されます。

脳腫瘍の良性と悪性の違い

脳腫瘍には大きく分けて「良性」と「悪性」があり、それぞれ性質や治療の方針、予後に大きな違いがあります。

どちらも脳にできる腫瘍という点は共通していますが、その進行の仕方や体への影響には明確な差があります。

分類 主な特徴
良性腫瘍 境界がはっきりしており、周囲の組織への浸潤が少ない。比較的ゆっくりと成長し、手術での摘出が可能なケースが多い。
悪性腫瘍 急速に増殖し、周囲の脳組織に浸潤する。再発しやすく、放射線治療や化学療法が必要になることが多い。

 

良性腫瘍であっても、脳という限られた空間内にできるため、発生する部位によっては重大な症状を引き起こすことがあります。

一方で悪性腫瘍は、神経機能に深刻な影響を及ぼすリスクが高く、予後にも大きく関わります。

特に「膠芽腫(こうがしゅ)」のような悪性度の高い腫瘍は、診断時にはすでに広範囲に浸潤しているケースも多く、治療が難しいことが多いです。

 

悪性脳腫瘍の種類(膠芽腫・転移性脳腫瘍など)

悪性脳腫瘍にはさまざまな種類があり、それぞれ発生のメカニズムや進行のスピード、治療方針が異なります。

大きく分けて、脳そのものから発生する「原発性脳腫瘍」と、他の臓器からがん細胞が脳に転移してできる「転移性脳腫瘍」の2種類があります。いずれも命に関わる疾患であり、的確な診断と早期の対応が求められます。

種類 特徴
膠芽腫(グリオブラストーマ) 原発性脳腫瘍の中で最も悪性度が高く、急速に増殖して周囲の脳組織に広がる。手術による完全な摘出は困難であることが多い。
退形成性星細胞腫 進行は比較的緩やかだが悪性腫瘍に分類され、膠芽腫へ移行する可能性がある。放射線治療や化学療法の併用が検討される。
髄芽腫 小児に多く見られ、小脳に発生しやすい。脊髄への転移が多く、全脳全脊髄照射が行われることもある。
転移性脳腫瘍 肺がん、乳がん、大腸がんなど他の臓器からがん細胞が脳に転移したもの。原発がんの治療と並行して対策を行う必要がある。

 

特に膠芽腫は、成人における悪性脳腫瘍の中で最も発生頻度が高く、高い再発率と厳しい予後で知られています。一方、転移性脳腫瘍は原発がんの進行に伴って複数個所に現れることが多く、全身の病状を見ながら治療方針が決定されます。

余命はどのように決まる?

脳腫瘍と余命

悪性脳腫瘍の余命は、がんの種類や進行度、治療の効果など複数の要因を総合的に考慮して判断されます。

ただし、あくまでも目安であり、すべての患者さまに当てはまるわけではありません。

余命の根拠

余命の目安は、過去の症例や統計データに基づいて導き出されます。

医師は以下のような要素をもとに、患者さまごとの状態を総合的に評価して余命を予測します。

判断の根拠 内容
腫瘍の種類・悪性度 膠芽腫など悪性度が高い腫瘍は進行が速く、予後が厳しい傾向がある。
腫瘍の大きさや部位 脳の重要な部位を圧迫している場合、症状が重く予後にも大きく影響する。
診断時の年齢・全身状態 高齢であるほど治療に対する体力が低下しており、合併症のリスクも高まる。
治療の反応性 手術や化学療法、放射線療法への反応が良ければ、生活の質を長く維持できる可能性がある。

 

これらの要素が複雑に関係しあうため、余命はあくまでも推定値であり、個人差が大きいことを理解することが大切です。

統計データの意味と限界

余命に関する統計データは、過去に治療を受けた多くの患者さまの経過をもとに集計されたものです。

こうしたデータは、病状の進行パターンや治療効果を把握する上での参考になりますが、あくまで「平均値」であり、一人ひとりの病状を正確に反映するものではありません。

そのため、統計だけにとらわれず、現在の生活の質や治療への反応を大切にしながら向き合うことが重要です。

悪性脳腫瘍の余命と予後の目安

がんの生存率・余命

悪性脳腫瘍の余命は、がんの悪性度や治療の内容によって大きく異なります。

適切な治療により、生活の質を維持しながら過ごせる期間が延びる可能性もあります。

悪性度によって変わる余命

悪性脳腫瘍の余命は、腫瘍の悪性度によって大きく左右されます。

特に「膠芽腫(グリオブラストーマ)」のような悪性度の高い腫瘍では、進行が非常に早く、再発のリスクも高いため、予後が厳しい傾向があります。

腫瘍の種類 平均的な予後の目安
膠芽腫 手術・放射線・化学療法を併用しても1~2年程度とされる。
退形成性星細胞腫 やや悪性度は低く、2~5年程度生存する例もある。
髄芽腫(小児に多い) 早期発見と治療で長期的な経過をたどることもある。

 

ただし、これらはあくまで統計的な平均値であり、実際の余命は年齢・体力・治療への反応など個別の要因によって大きく異なります。

そのため、一人ひとりの状況に応じた丁寧な評価と治療方針の検討が不可欠です。

治療の選択と余命

悪性脳腫瘍においては、どのような治療を選択するかによって大きく変わることがあります。

近年では、手術に加えて放射線治療と化学療法を組み合わせた「集学的治療」が標準とされ、無治療と比較して明らかに予後が改善すると報告されています。

治療の内容 平均的な余命の目安
無治療 数か月以内に病状が進行するケースが多い
放射線治療のみ 数か月~半年程度
放射線+化学療法(集学的治療) 1~2年以上生存できる可能性もある

 

治療の選択により余命が倍以上変わることもあり、患者さまの体力や希望をふまえて、適切な治療法を選ぶことが大切です。

治療によって余命は延ばせる?

悪性脳腫瘍に対しては、適切な治療を行うことで余命を延ばせる可能性があります。

特に手術や放射線、化学療法に加えて、近年では免疫療法といった新しい治療法も注目されています。

手術・放射線・化学療法

悪性脳腫瘍の治療において、手術・放射線・化学療法を組み合わせた集学的治療は、もっとも標準的かつ効果的なアプローチとされています。これらの治療を適切に組み合わせることで、無治療に比べて余命を倍以上延ばすことができるケースも報告されています。

それぞれの治療法の役割と特徴は以下のとおりです。

治療法 内容と役割
手術 腫瘍の摘出により症状を軽減し、他の治療の効果を高める役割を担う。腫瘍の位置や大きさによっては完全摘出が困難な場合もある。
放射線治療 手術で取りきれなかったがん細胞を狙い撃ちし、再発や進行を抑える。脳機能への影響を最小限に抑えるよう照射範囲や線量を調整する。
化学療法 抗がん剤を用いて、全身に広がる可能性のあるがん細胞を抑制。代表的な薬剤としてテモゾロミドが使用されることが多い。

 

特に膠芽腫に対しては、手術後に放射線と化学療法を併用することで、予後が明らかに改善されることが示されています。

新しい治療法:免疫療法

近年、悪性脳腫瘍の治療において注目されているのが「免疫療法」です。これは、患者さま自身の免疫機能を活性化させてがん細胞を攻撃させる新しい治療法で、従来の手術・放射線・化学療法に代わる「第4の治療」として期待されています。

悪性脳腫瘍に対して検討されている主な免疫療法は以下のとおりです。

治療法 特徴
免疫チェックポイント阻害薬 がんにより抑えられた免疫細胞の働きを回復させ、がん細胞への攻撃力を高める。膠芽腫などでは臨床試験が進行中。
ワクチン療法 がん細胞の特徴を利用して免疫を誘導し、がんを攻撃する体内の仕組みを整える。研究段階のものが多い。
細胞療法(T細胞療法など) 特定の免疫細胞を取り出して活性化・増殖させ、再び体内に戻すことで治療効果を狙う方法。今後の発展が期待されている。

 

ただし、悪性脳腫瘍は「免疫が届きにくい臓器(免疫特権領域)とされており、

ほかのがんに比べて免疫療法の効果が限定的とされる側面もあります。

それでも技術の進歩とともに、個別化医療の一環として今後の選択肢となる可能性が高まっています。

悪性脳腫瘍と免疫療法

悪性脳腫瘍は進行が早く、再発もしやすいため、従来の治療だけでは限界を感じることも多くあります。

そうした中、注目を集めているのが「免疫療法」です。

免疫療法は、がんに抑え込まれていた患者さま自身の免疫力を回復・強化し、がん細胞に対する抵抗力を高める治療法です。すでに他のがん領域では成果が報告されており、脳腫瘍に対しても応用が試みられています。

その中の一つが、「6種複合免疫療法」です。これは、6種類の異なる免疫細胞を組み合わせて用いることで、がんに対する多面的な攻撃力を生み出す新しい治療アプローチです。

次に、その具体的な内容と特長について詳しく解説していきます。

副作用が少ない6種複合免疫療法

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。

 

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

 

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

詳細は以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

 

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