がん免疫療法コラム
大腸がんの進行速度とは? ステージや治療法についても解説
大腸がんは比較的進行が遅いがんとされていますが、進行速度は個々の患者さまにより異なります。
大腸がんの進行にはいくつかのステージがあり、一般的にはそのステージが進むごとに進行速度が速くなります。
また、初期の段階では自覚症状が少なく、「気づかれにくい」という特徴も持ちます。
今回の記事では、大腸がんの進行速度や特徴、各ステージの進行過程について詳述し、治療方法についても解説します。
【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
INDEX
大腸がんの発生要因
大腸がんは、多くの要因が関与して発生する疾患であり、特に環境的要因と遺伝的要因が大きく影響します。
食生活の変化や生活習慣、加齢などの環境的要因が発症リスクを高める一方で、家族の既往歴や特定の遺伝子変異などの遺伝的要因も大腸がんの発生に関与しています。
環境的要因
大腸がんの発生には、食生活や生活習慣といった環境的要因が大きく関与しています。
特に、日本では食の欧米化が進んだことで、大腸がんの発症率が増加しています。
要因 | 具体的な影響 |
高脂肪・高タンパクの食事 | 肉類や加工食品の過剰摂取が腸内環境を悪化させ、がんの発生リスクを高める。 |
食物繊維の不足 | 野菜や果物、穀物の摂取不足により、便の排出が遅れ、発がん物質が腸内に留まりやすくなる。 |
過度な飲酒・喫煙 | アルコールは腸の粘膜を傷つけ、タバコに含まれる有害物質ががんの発生を促進する。 |
運動不足 | 代謝が低下し、腸の動きが鈍くなることで便秘を引き起こし、大腸粘膜への負担が増加する。 |
環境的要因は、日々の生活習慣を改善することでリスクを軽減できるため、意識的な予防が重要です。
遺伝的要因
大腸がんの発症には、家族の既往歴や遺伝的な要因も関与しています。
一般的に、大腸がん患者さまの約5〜10%は遺伝が関係しているとされており、特定の遺伝子変異を持つ人はリスクが高くなることが知られています。
要因 | 特徴 |
家族の既往歴 | 両親や兄弟姉妹に大腸がんの既往があると、リスクが約2〜3倍に上昇する。 |
リンチ症候群(HNPCC) | 遺伝性の大腸がんで、若年での発症リスクが高く、子宮内膜がんなど他のがんも発症しやすい。 |
家族性大腸腺腫症(FAP) | APC遺伝子の変異によって、大腸内に多数のポリープが発生し、放置するとがん化する可能性が高い。 |
大腸がんの家族歴がある方は、定期的な検査を受けることが大切です。
大腸がんと大腸ポリープ
大腸がんの多くは、大腸ポリープと呼ばれる良性の腫瘍から発生すると考えられています。
大腸ポリープは大腸の内壁にできる小さな隆起で、種類によっては将来的にがん化するリスクがあります。
特に腺腫(せんしゅ)と呼ばれるタイプのポリープは、大きくなるとがん化しやすいため、定期的な検査と早期の切除が推奨されます。
大腸ポリープとがんの関係
- すべてのポリープががんになるわけではないが、特に腺腫性ポリープはリスクが高い
- ポリープの大きさが1cm以上になると、がん化の可能性が高まる
- 家族歴がある人や、複数のポリープができやすい人は注意が必要
大腸内視鏡検査を受けることで、ポリープの段階で発見し、内視鏡的切除によってがんになる前に取り除くことが可能です。
また、食物繊維の多い食事や適度な運動はポリープの発生を抑える効果があるとされています。
大腸がんの進行速度
大腸がんは比較的ゆっくりと進行するがんとされていますが、個人差があり、進行速度はがんのステージによって異なります。
初期段階ではほとんど自覚症状がなく、ステージが進むにつれて、腸壁の深部へ浸潤し、リンパ節や遠隔臓器への転移リスクが高まります。
ステージ1の進行速度
大腸がんは比較的ゆっくり進行するがんとされており、特にステージ1の段階では進行速度が遅い傾向にあります。
ステージ1とは、がんが大腸の粘膜下層または筋層にとどまっている状態を指し、リンパ節転移や遠隔転移がないため、他の臓器へ広がるリスクは低いと考えられます。
ステージ1の進行の特徴
- 発見されずに放置した場合、数年かけて進行することが多い
- がんが筋層を超えて広がると、進行速度が速まる可能性がある
- 早期発見できれば、手術や内視鏡治療で完治が期待できる
ステージ1のがんは自覚症状がほとんどなく、健康診断や大腸内視鏡検査で偶然発見されることが多いのが特徴です。
ただし、ステージ1のがんでも、がん細胞の種類や遺伝的要因によっては進行が早いケースもあります。
ステージ2の進行速度
大腸がんは比較的ゆっくり進行するがんとされていますが、ステージ2に進むと、がんが大腸の壁を貫通し始め、進行速度がやや速くなる傾向があります。
この段階では、がん細胞が腸の筋層を超えて外側の組織へ広がっているものの、リンパ節や他の臓器には転移していない状態です。
ステージ2の進行の特徴
- 数年単位で進行することが多いが、個人差がある
- 腸壁を貫通すると周囲の臓器や組織への浸潤リスクが高まる
- リンパ節に転移する前に治療を行えば、治癒の可能性が高い
ステージ2の大腸がんも、症状がほとんどないか、軽度の便通異常や血便が見られる程度で、気づかないことが多いのが特徴です。
そのため、健康診断や大腸内視鏡検査で偶然発見されることが多く、早期の手術による治療で根治が可能です。
ステージ3の進行速度
大腸がんは比較的進行が遅いがんとされていますが、ステージ3に達するとがんの進行速度が速まり、転移のリスクも高くなります。
この段階では、がんが腸の壁を貫通し、リンパ節への転移が確認される状態です。
ステージ3の進行の特徴
- リンパ節に転移があるため、血流を介して遠隔転移するリスクが高い
- 未治療のままだと、数ヶ月〜数年以内にステージ4へ進行する可能性がある
- 適切な治療を受ければ、生存率の改善が期待できる
この段階では、血便や便通異常、腹痛、体重減少といった症状が現れることが増えます。
しかし、早期に適切な治療を受ければ、根治の可能性は十分にあります。
治療法としては、外科手術に加え、再発リスクを抑えるために補助化学療法(抗がん剤治療)が推奨されることが多いです。
ステージ4の進行速度
大腸がんは比較的進行が遅いがんとされていますが、ステージ4になると転移が広がり、進行速度が加速する傾向があります。
ステージ4とは、がんがリンパ節を超えて、肝臓・肺・腹膜などの遠隔臓器へ転移している状態を指します。
この段階では、がん細胞が血流やリンパを介して全身に広がるため、治療の難易度が高くなります。
ステージ4の進行の特徴
- 転移の部位やがんの種類によって進行速度が異なる
- 治療をしない場合、数ヶ月〜1年以内に病状が悪化する可能性が高い
- 適切な治療を行うことで、進行を遅らせ長期生存が可能なケースもある
ステージ4の大腸がんでは、血便や腹痛、体重減少に加え、転移した臓器に応じた症状(肝転移なら黄疸、肺転移なら息切れなど)が現れます。
しかし、近年の医療の進歩により、化学療法や分子標的薬、免疫療法などを組み合わせることで、進行を抑えながら生活の質(QOL)を維持する治療が可能になっています。
大腸がんの進行と転移
大腸がんは比較的ゆっくりと進行するがんですが、進行度が上がると周囲の組織や遠隔臓器へ転移するリスクが高まります。
転移にはリンパ行性転移・血行性転移・腹膜播種の3つの経路があり、それぞれ進行の仕方が異なります。
リンパ行性転移 | がん細胞がリンパ管を通じてリンパ節へ広がる(ステージ3以降で見られる)。 |
血行性転移 | 血流に乗って遠隔臓器(肝臓・肺・骨など)へ転移する(ステージ4で多発)。 |
腹膜播種 | がん細胞が腹腔内に散らばり、腹水や腸閉塞の原因になる(進行がんで発生)。 |
特に大腸がんは、肝臓への転移が多いのが特徴です。
これは、腸からの血液が門脈を通じて肝臓へ流れるため、がん細胞が到達しやすいためです。
大腸がんの治療と免疫療法
大腸がんの治療は、病期(ステージ)や患者さまの状態に応じて選択されます。
早期の場合、手術が第一選択となり、がんのある部分を切除することで根治を目指します。 進行がんでは、手術に加えて化学療法や放射線療法を組み合わせることが一般的です。
近年、免疫療法が新たな治療選択肢として注目されています。
免疫療法は、患者さま自身の免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。特に、免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボやキイトルーダなど)は、一部の大腸がん(遺伝子変異があるタイプ)に有効とされています。
免疫療法のメリットと課題
- 正常細胞へのダメージが少なく、副作用が比較的少ない
- 化学療法が効きにくいタイプのがんに効果が期待できる
- すべての大腸がんに適応できるわけではなく、遺伝子検査が必要
大腸がんの治療は日々進化しており、免疫療法の発展により、今後さらに治療の選択肢が広がることが期待されています。
さらに、近年注目されている6種複合免疫療法は、6つの異なる免疫療法を組み合わせることで、免疫システム全体を強化し、がん細胞への攻撃力をさらに高めます。
この治療法は、副作用が比較的少ないため、化学療法や放射線療法と併用して体への負担を軽減しながら治療を進めることが可能です。
大腸がん患者さまにとって、新たな希望をもたらす治療法として期待されています。
以下、さらに詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
詳細は以下よりお問い合わせください。
お電話でのお問い合わせ
専任のスタッフが丁寧に対応いたします。
ご不明な点などございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
0120-271-580 受付時間平日9:00~18:00/土曜9:00~13:00