がん免疫療法コラム

大腸がんを放置した場合の症状とは? 転移や腹膜播種、最新の治療法について解説

大腸がんは初期段階での症状が乏しく、発見されにくいという特徴を持ちます。

そのため、気づかないままに放置してしまい、結果として病状が進行してから発見されるというケースも少なくありません。

今回の記事では、大腸がんに気づかず放置した場合に起こりうる転移や腹膜播種などの症状や、その治療法について、詳しく解説します。

【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

大腸がんを放置した場合のリスク

大腸がん 放置

大腸がんは早期に発見し治療を行うことで高い確率で治癒が期待できますが、放置すると病状が進行し、さまざまなリスクが生じます。

特に、初期段階では自覚症状が少なく、軽い便秘や下痢、腹部の違和感として見過ごされがちです。

しかし、がんが進行すると以下のような深刻な影響が現れます。

腸閉塞(イレウス) 腸管が塞がり、強い腹痛や嘔吐、排便困難が発生。放置すると腸が壊死する可能性も。
遠隔転移 血液やリンパを通じて肝臓・肺・腹膜などへ転移し、治療が難しくなる。
貧血 がんによる慢性的な出血が原因で、めまい・倦怠感・動悸などが生じる。
体重減少 栄養吸収が妨げられ、急激な体重減少や全身の衰弱を引き起こす。
倦怠感 がんの進行に伴い、全身の疲労感が増し、日常生活に支障をきたす。

大腸がんの放置による腸閉塞

大腸がんを放置すると、がん細胞の増殖によって腸の内腔が狭まり、腸閉塞(イレウス)を引き起こす可能性があります。

腸が詰まることで食べ物や消化液が通過できなくなり、さまざまな症状が現れます。

激しい腹痛 腸が詰まり、腸内の圧力が高まることで強い痛みが発生する。
吐き気・嘔吐 食べ物が通過できず、逆流することで嘔吐を引き起こす。
腹部の膨満感 ガスや便が排出されず、お腹が張りやすくなる。
ガスや便が出なくなる 腸の動きが止まり、排泄が困難になる。
脱水症状・体力低下 嘔吐が続くことで水分が失われ、体力が著しく低下する。
腸の壊死 血流が悪化し、腸の一部が壊死する可能性がある。

腸閉塞は突然発症することもあり、がんの進行とともにリスクが高まります。

腸閉塞を放置すると腸が破裂する危険性があり、生命に関わる可能性もあるため注意が必要です。

大腸がんの放置による転移

大腸がんを放置すると、がん細胞が増殖し、血液やリンパの流れに乗って遠隔の臓器へ転移する可能性が高くなります。

特に、肝臓や肺への転移が多い傾向があります。

転移先 症状・影響
リンパ節 最初に転移しやすく、リンパ節の腫れや痛みが生じることがある。
肝臓 最も転移しやすい臓器。黄疸、倦怠感、食欲不振などの症状が現れる。
咳、息切れ、胸の痛みが出ることがある。
腹膜 腹水がたまり、お腹の張りや痛みが強くなる。
骨の痛みや骨折のリスクが高まる。

転移を放置すると、がんの進行を止めることが難しくなることもあります。

大腸がんの放置による腹膜播種

大腸がんを放置すると、がん細胞が腸の壁を突き破り、腹腔内に広がることがあります。

この状態を腹膜播種といい、がん細胞が腹膜全体に散らばり、治療が難しくなるため、早期の対応が重要です。

腹水の蓄積 お腹の張りや強い膨満感を感じる。
腸の動きの低下 消化不良、便秘、腹痛が発生。
体重減少・衰弱 栄養吸収が低下し、急激な体重減少が起こる。
周囲の臓器への転移 がん細胞が広範囲に広がり、治療が困難になる。

腹膜播種の状態になると、手術による根治は困難で、抗がん剤や免疫療法を用いた治療が中心となります。

大腸がんの治療

大腸がん 手術

大腸がんの治療は、がんの進行度や患者さまの体力、全身の状態によって異なります。

基本的には、がんを根治することを目的とした手術が第一選択となることが多いですが、進行度によっては放射線療法や薬物療法を組み合わせることもあります。

手術

手術は、大腸がんの治療において最も重要な選択肢の一つです。

特に早期のがんでは、手術によってがんを完全に取り除くことが可能で、高い治癒率が期待できます。

手術方法は、がんの進行度や腫瘍の位置によって異なります。

手術方法 適応となるがんの状態 特徴
内視鏡的切除 早期がん(粘膜内にとどまる場合) 内視鏡を用いてポリープやがんを切除。体への負担が少ない。
開腹手術 がんが腸壁の深い部分まで広がっている場合 お腹を切開して腫瘍を切除。リンパ節郭清を伴うことも。
腹腔鏡手術 進行がんや転移のない場合 小さな傷で手術を行い、回復が早い。
ロボット支援手術 精密な操作が必要な場合 ロボットを用いてより正確な手術が可能。

進行がんの場合、がんが他の臓器に転移していると、手術のみでの完治が難しくなるため、術前・術後に抗がん剤や放射線治療を併用することもあります。
手術後は再発予防のための経過観察が必要となり、定期的な検査を受けることが重要です。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーのX線や電子線を用いてがん細胞を破壊する治療法です。

特に直腸がんの場合に用いられ、手術の前後に併用することで治療効果を高めることができます。

種類 目的・効果
術前放射線療法
  • がんを縮小させ、手術時の切除範囲を減少させる。
  • 正常な組織を温存しやすくなる。
  • 転移のリスクを低減する。
術後放射線療法
  • 手術後に残った可能性のあるがん細胞を除去する。
  • 再発を防ぐ。
単独放射線療法
  • 手術が困難な高齢者や合併症を持つ患者さまに適用。

放射線療法は、手術が難しい高齢者や、他の合併症を持つ患者さまにも適用されることがあります。
ただし、副作用として、皮膚の炎症、下痢、排便時の違和感などが現れることがあり、治療の進行に応じた適切なケアが必要になります。
最近では、IMRT(強度変調放射線治療)などの精密な照射技術が発展し、正常な組織への影響を抑えつつ、がん細胞を効果的に攻撃することが期待されています。

薬物療法

薬物療法は、大腸がんの進行度や患者さまの状態に応じて行われる治療法で、特に進行がんや転移がある場合に重要な選択肢となります。

主に以下の3つの治療法が用いられます。

治療法 目的・特徴 代表的な薬剤
化学療法(抗がん剤)
  • がん細胞の増殖を抑える。
  • 術後の再発予防や、手術が困難な場合のがん縮小を目的とする。
5-FU(フルオロウラシル)、カペシタビン、オキサリプラチン
分子標的薬
  • がん細胞に特異的に作用し、正常な細胞への影響を抑えながら治療効果を高める。
ベバシズマブ(アバスチン)、セツキシマブ

薬物療法の主な副作用

  • 吐き気・嘔吐
  • 倦怠感・食欲不振
  • 白血球の減少による感染症リスクの増加
  • 手足のしびれや脱毛(特定の薬剤による副作用)

薬物療法は単独で行われることもありますが、手術や放射線療法と組み合わせることで効果を高めることが期待できます。

副作用管理を適切に行いながら、患者さまごとに最適な治療戦略を立てることが重要です。

大腸がんと免疫療法

大腸がん 免疫療法

免疫療法は、患者さま自身の免疫システムを活性化し、がん細胞を攻撃する新しい治療法の一つです。

手術や化学療法に加え、特定の大腸がん患者さまに対する新たな選択肢として注目されています。

免疫療法は、患者さま自身の免疫システムを活性化し、がん細胞を攻撃する新しい治療法の一つです。

従来の手術や化学療法に加え、特定の大腸がん患者さまに対して有効な選択肢として注目されています。

特に、免疫チェックポイント阻害剤が一部の大腸がんに対して効果を示すことが明らかになっています。

大腸がんの中でも、マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を持つがんでは、免疫チェックポイント阻害剤の効果が高いことが分かっています。

使用される主な免疫チェックポイント阻害剤

薬剤名 作用機序 適応
オプジーボ(ニボルマブ) 免疫細胞の抑制を解除し、がん細胞を攻撃させる。 MSI-Highの大腸がん
キイトルーダ(ペムブロリズマブ) T細胞の免疫機能を活性化し、がん細胞を排除する。 MSI-Highの大腸がん

すべての大腸がん患者さまに効果があるわけではなく、適応可能か検査が必要です。

今後の研究によって、より多くの患者さまに適応できる免疫療法の開発が進められています。

現在のところ、免疫療法は特定の大腸がんに限定されますが、今後の治療選択肢として期待が高まっています。

以下、中でも特に注目されている、6種複合免疫療法について詳しく解説します。

副作用が少ない6種複合免疫療法

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。

 

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

 

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

詳細は以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

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