がん免疫療法コラム

乳がんステージ4の生存率や余命、症状、治療法など詳しく解説

乳がんは女性に多く見られるがんの一つで、進行度に応じてステージが分類されます。

ステージ4は、がんが乳房以外の臓器にも転移している最も進行した段階です。

この段階では、治療の主な目的はがんの完全な根治ではなく、症状の緩和、生活の質の維持、延命に重きが置かれます。

ステージ4の乳がん患者さまにとっては、治療法や生存率、余命に関する正しい情報を理解し、適切な治療を選択することが非常に重要です。

今回の記事では、ステージ4乳がんの生存率や余命、症状、治療法について詳しく解説します。

また、福岡同仁クリニックでは、乳がんの治療法として「6種複合免疫療法」をお勧めしています。

この療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外に取り出し、活性化・増殖させてから再び体内へ戻すことでがんと闘う力を高める免疫療法です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがん※に対応する
  • 副作用が少なく体への負担が小さい治療法である
  • 通院による治療のため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

がん治療は、決して一人で抱え込む必要はありません。医師やご家族としっかりと相談し、最善の選択肢を見つけましょう。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

乳がんとは?

乳がんは、乳房の組織に発生する悪性腫瘍であり、女性に最も多く見られるがんの一つです。

主に乳腺に発生し、乳管や小葉にできることが一般的です。初期の乳がんは自覚症状がほとんどないため、定期的な自己検診やマンモグラフィーによる検診で早期発見が重要です。

乳がんはステージ0から4までに分類され、ステージが進むほど治療が難しくなります。

特にステージ4は、がんが乳房以外の臓器(肺、骨、肝臓など)に転移している状態です。

乳がんの原因には、遺伝やホルモンの影響、生活習慣などが関与しており、早期発見と適切な治療により、生存率の大幅な向上が期待されます。

乳がんは早期発見が鍵となるため、定期的な検診と健康管理が非常に重要です。

乳がんの症状とは?

乳がんの症状

乳がんの症状は、がんの進行度や個人差によって異なりますが、一般的には乳房や脇の下にしこりができることが初期症状としてよく見られます。

このしこりは多くの場合、痛みを伴わず、硬く不規則な形をしています。

また、乳房の皮膚が引きつれたり、乳頭からの分泌物(特に血液が混じるもの)が見られることもあります。

さらに、乳房や乳頭の形状の変化、発赤、腫れなども乳がんの兆候として現れることがあります。

 

進行した乳がんでは、骨や肺、肝臓などへの遠隔転移が見られ、それに伴う症状として骨の痛み、息切れ、倦怠感などが発生します。

特にステージ4では、がんが他の臓器に転移しているため、乳房以外の部分に痛みや不快感が生じることが多くなります。

また、全身症状として体重減少や食欲不振が現れることもあります。

乳がんのステージ

乳がん・生存率と余命

乳がんのステージは、がんの進行度や広がりを示す重要な指標であり、治療方針や予後に大きく影響を与えます。

乳がんはステージ0からステージ4までの5段階に分類され、ステージが進むにつれて治療が難しくなる傾向があります。

ステージ0はがんが乳管の中にとどまっている初期段階で、ステージ4は他の臓器に転移した最も進行した段階です。

各ステージの特徴を理解し、適切な治療を選択することが予後の改善に繋がります。

乳がんステージ0(0期)

乳がんステージ0(0期)は、がん細胞が乳管や小葉の内側に留まり、周囲の組織やリンパ節には広がっていない非常に初期の段階です。

この段階は「非浸潤がん」とも呼ばれ、治療の成功率が非常に高く、適切な治療によって完治が期待されます。

治療法には、手術による腫瘍の切除が主に行われ、乳房を残す部分切除や全摘手術が選択されることがあります。

手術後、再発リスクを抑えるために放射線治療やホルモン療法が併用される場合もあります。

ステージ0は自覚症状が少ないため、定期的なマンモグラフィーや自己検診が早期発見の鍵です。

乳がんステージ1(Ⅰ期)

乳がんステージ1(Ⅰ期)は、がんが乳房内に限られている状態で、腫瘍の大きさは2センチ以下、リンパ節や他の臓器に転移していない初期段階です。

治療による完治が非常に期待でき、手術が主な治療方法です。

部分切除や乳房全摘手術に加え、再発防止のために放射線治療や化学療法、ホルモン療法が行われることもあります。

ステージ1の治療は生活の質を維持しつつ、長期的な生存率を高めるために効果的です。

乳がんステージ2(Ⅱ期)

乳がんステージ2(Ⅱ期)は、がんが乳房内にとどまるものの、腫瘍の大きさが2~5cm程度で、近くのリンパ節に転移が見られる段階です。

がんは他の臓器には転移していません。

この段階でも手術が有効で、部分切除や乳房全摘術が行われます。

再発防止のために、放射線治療、化学療法、ホルモン療法、分子標的療法が併用されることが一般的です。

ステージ2は早期治療によって生存率が高まるため、定期的な検診と早期治療が重要です。

乳がんステージ3(Ⅲ期)

乳がんステージ3(Ⅲ期)は、がんが乳房の外に広がり、近くのリンパ節に転移しているが、遠隔臓器には転移していない段階です。

腫瘍は5センチ以上になることがあり、皮膚や胸壁に浸潤していることもあります。

治療は手術に加え、化学療法、放射線治療、ホルモン療法、分子標的療法が併用されます。

手術前に化学療法を行って腫瘍を縮小させるネオアジュバント療法も行われます。

治療は複数の手法にわたるため、専門医と協力して適切な治療計画を立てることが重要です。

乳がんステージ4(Ⅳ期)

乳がんステージ4(Ⅳ期)は、がんが乳房以外の臓器(骨、肺、肝臓、脳など)に転移し、最も進行した段階です。

がんの根治は難しく、治療の主な目的は症状の緩和、生活の質の維持、延命が中心となります。治療法としては、ホルモン療法、化学療法、分子標的療法が用いられ、がんの進行を抑えることを目指します。

放射線療法や外科的治療も、痛みや局所的な症状を緩和するために行われることがあります。

関連記事:「花咲乳がんとは?主な症状やケア方法、治療法について解説

乳がんのステージごとの5年生存率|余命について

乳がん ドレーン後の過ごし方

乳がんの5年生存率は、がんのステージによって大きく異なり、早期発見と適切な治療が生存率向上の鍵となります。

ステージ0ではおよびステージ1では、がんが乳房内にとどまっており、治療の成功率が非常に高いため、5年生存率は100%(0期)、99.8%(Ⅰ期)とされています。

この段階での治療は、根治を目指して手術や放射線治療、ホルモン療法が行われます。

 

ステージ2では、腫瘍がやや大きくなり、リンパ節に転移することもありますが、5年生存率は95.5%です。

ステージ3では、がんが乳房外のリンパ節にも広がり、治療がより複雑になりますが、生存率は80.7%で、適切な治療を受けることで長期生存が期待できます。

 

ステージ4では、がんが骨や肺、肝臓などの遠隔臓器に転移しているため、5年生存率は約38.7%と低下しますが、この段階では治療の主目的は症状の緩和と生活の質の維持に重きが置かれます。

化学療法、ホルモン療法、分子標的療法などが用いられ、病状に応じた治療計画が立てられます。

各ステージに適した治療を受けることで、生存率の向上や余命の延長が期待されます。

(参考:院内がん登録 2013-2014 年 5 年生存率集計|がん情報サービス

乳がんの転移について

乳がんの転移とは、がん細胞が乳房を越えて他の臓器やリンパ節に広がることを指します。

以下に、乳がんが転移しやすい場所と転移した場合の症状について説明します。

乳がんが転移しやすい場所

乳がんは進行すると、乳房以外の部位に転移しやすい特性があります。

乳がんは特に骨、肺、肝臓、脳などに転移しやすく、転移が進むと治療が難しくなります。

特にステージ4では、がんが遠隔臓器に転移している状態であり、治療の主な目的はがんの根治ではなく、症状の緩和や生活の質の維持です。

乳がんが転移した場合の症状

乳がんが転移した場合、転移先の臓器によって現れる症状は異なります。

骨転移では、腰や背中、肋骨などに強い痛みが生じ、骨折のリスクが増します。

肺に転移すると、慢性的な咳、息切れ、進行すれば呼吸困難が見られます。

肝臓に転移した場合は、肝機能の低下による黄疸や腹部の膨満感、食欲不振が主な症状です。

脳に転移すると、頭痛、吐き気、視力低下、手足の麻痺など神経症状が発生します。

乳がんステージ4の主な治療法とは?

がんの治療法

乳がんステージ4は、がんが遠隔臓器に転移し最も進行した段階です。

この段階では、がんの根治が難しいため治療の主な目的は症状の緩和や生活の質の向上、延命に重点が置かれます。

治療法にはホルモン療法、化学療法、分子標的療法、免疫療法があり、患者さまの状態やがんの進行状況に応じて治療法が選択されます。

また、症状を緩和するために放射線療法や手術が併用されることもあります。

薬物療法

乳がんステージ4の主要な治療法の一つが薬物療法で、がんの進行を抑制し症状を緩和するために行われます。

ホルモン療法、化学療法、分子標的療法が代表的な方法です。

 

ホルモン療法は、ホルモン受容体陽性の乳がんに対して有効で、エストロゲンなどのホルモンの働きを抑制してがん細胞の増殖を抑えます。

化学療法は、がん細胞を直接攻撃する薬剤を使用し、特にホルモン療法が効果を示さない場合に選択されます。

分子標的療法は、がん細胞の特定の分子を狙って攻撃する治療法で、がんの成長を抑制します。

手術療法

ステージ4の乳がんでは、がんが他の臓器に転移しているため、根治を目的として手術が行われることは少ないです。

ただし、腫瘍による痛みや不快感の緩和、局所的な感染や出血を防ぐために部分的な切除が行われることがあります。

 

また、転移した部位(骨や肺など)で症状を軽減するために手術が行われることもあります。

これらの手術は、生活の質を向上させ、症状を緩和させることを目的としています。

手術療法は、化学療法や放射線療法と組み合わせて使用されることが多く、患者さまの状態に応じて最適な治療方針が決定されます。

放射線治療

放射線治療は、乳がん細胞を直接攻撃する効果的な方法であり、ステージ4の患者さまにおいても局所的な症状の緩和を目的に行われます。

骨への転移による痛みや、脳への転移による神経症状の軽減に使用されることが多いです。

 

高エネルギーのX線や放射線を用いて、がん細胞を破壊し、腫瘍を縮小することが目的です。

他の治療法と併用することで、治療効果が最大化されることが多く、副作用は局所に限定されるため、負担を最小限に抑えることができます。

対症療法(緩和ケア)

緩和ケアは、乳がんステージ4の患者さまに対して、がんを治すのではなく、症状の緩和と生活の質の向上を目的とする治療です。

痛み、倦怠感、呼吸困難などの身体的症状を緩和し、不安やストレスに対する心理的サポートも提供されます。

 

痛み管理が中心的な役割を果たし、鎮痛剤などを適切に使用して、症状を和らげます。

また、呼吸困難や食欲不振などの症状に対しても薬物や栄養療法で対応します。

緩和ケアは早期から取り入れることで、患者さまの生活の質を向上させ、残された時間をできる限り快適に過ごせるよう支援します。

ステージ4の乳がんでは免疫療法も選択肢の一つ

免疫療法

ステージ4の乳がん治療において、免疫療法は重要な選択肢の一つとされています。

免疫療法は患者さまの免疫システムを強化し、がん細胞を攻撃する力を高める治療法です。

従来の化学療法や放射線療法とは異なり、副作用が比較的少なく、患者さまの体力を保ちながら治療を継続できる点が特徴です。

そのため、がん治療における新たな可能性として注目されています。

 

例えばワクチン療法や非特異的リンパ球療法などがあり、中でも特に注目されているのが「6種複合免疫療法」です。

この治療法は役割の異なる6つの免疫細胞を組み合わせ、患者さまの免疫力を最大限に引き出すことを目指しています。

 

6種複合免疫療法は、ステージ4の乳がん患者さまにとって有力な治療法です。

すでに他の臓器に転移している場合でも、ご紹介した他の治療法と併用することでその治療法の体への負担を軽減しながら治療を行うことができます。

免疫療法はがんの進行を抑えるだけでなく、患者さまの免疫システムを強化することで長期的な生存と生活の質の向上を目指すことが可能です。

 

さらに免疫療法は、従来の治療が効果を示さない場合や副作用が強い場合に特に有効とされ、治療の選択肢を広げる役割を果たしています。

ステージ4の乳がん患者さまにとって、免疫療法を検討することは、治療の幅を広げ、より良い生活を目指すための重要なステップとなります。

乳がんステージ4に関するよくある質問

がん・よくある質問

乳がんステージ4は、がんが他の臓器に転移している最も進行した状態であり、治療や生活に関して多くの疑問や不安が生じるのは自然なことです。

ここでは、乳がんステージ4に関するよくある質問について解説していきます。

乳がんステージ4だと何年生きられますか?

乳がんステージ4では、がんが他の臓器に転移しているため、根治的な治療は難しいとされていますが、生存期間は個々の病状や治療方法によって大きく異なります

一般的に、ステージ4の乳がんの5年生存率は38.7%とされていますが、近年の治療の進歩により、より長くご存命の患者さまも増えています。

ホルモン療法、化学療法、分子標的療法、免疫療法などの複数の治療法を組み合わせて行うことが、効果的な場合もあります。

また、治療だけでなく生活の質の向上を目指した緩和ケアも重要です。

がんの進行を抑えながら生活の質を維持することが可能で、免疫療法や個別化医療の発展により、治療の選択肢が広がっているため、適切な治療を受けることで余命が延びることが期待されています。

乳がんステージ4では痛みは出ますか?

乳がんステージ4では、がんが他の臓器に転移することで痛みが生じることがあります。

特に、骨や肝臓、肺、脳などに転移した場合、これらの部位で痛みや不快感が発生することが一般的です。

骨に転移した場合は、骨折のリスクを伴う強い痛みが出やすく、肝臓や肺への転移では、腹部や胸部の痛み、呼吸困難を感じることがあります。

 

しかし、適切な疼痛管理によって痛みを緩和することが可能です。

緩和ケアでは、鎮痛剤やモルヒネなどの薬物が使用され、患者さまができるだけ快適な生活を送れるようにサポートされます。

痛みの管理はステージ4の乳がん治療において非常に重要な要素であり、医師と相談しながら適切な対策を講じることが推奨されます。

乳がんステージ4の自覚症状にはどのようなものがありますか? 

乳がんステージ4では、がんが他の臓器に転移することで、様々な自覚症状が現れます。

例えば、骨に転移した場合は、腰や背中、肋骨などに強い痛みが生じ、骨折リスクも高まります。

肺に転移すると、咳や息切れ、呼吸困難が主な症状です。

また、肝臓への転移では、腹部の痛みや膨満感、黄疸、倦怠感が見られます。脳に転移した場合は、頭痛や吐き気、視力低下、手足の麻痺などの神経症状が現れることもあります。

 

これらの症状は、がんの進行度や転移先によって異なりますが、体調に変化を感じた場合は早めに医師に相談することが大切です。

適切な治療と緩和ケアを受けることで、これらの症状を緩和し、生活の質を保つことが可能です。

乳がんと6種複合免疫療法

乳がんステージ4では、がんが他の臓器に転移しているため、治療の目的は根治ではなく、症状の緩和や生活の質の向上に重点が置かれます。

治療方法には、ホルモン療法、化学療法、放射線療法などの標準的なアプローチに加え、近年では免疫療法が新たな選択肢として注目されています。

特に福岡同仁クリニックがおすすめする「6種複合免疫療法」は、他の治療法と併用できる点や、患者さまの体への負担が少ない点が特徴です。

がん・6種複合免疫療法

乳がんと6種複合免疫療法

6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。もちろん、乳がんにも対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し活性化させた後、点滴で体内に戻すという治療法です。
そのため入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

6種複合免疫療法・治療効果判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

A判定〜C判定の約76%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約23%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・がんの部位

詳細は以下よりお問い合わせください。

がん・6種複合免疫療法

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