がん免疫療法コラム
肋骨が痛いのはがんが原因? 症状や治療法を解説
肋骨の痛みは、日常生活で誰もが一度は経験する可能性のある不快な症状です。
しかし、その痛みが長期間続いたり、特定の条件で悪化したりする場合は、深刻な病気が原因である可能性があります。
その中でも、がんが原因であるケースは注意が必要です。
今回の記事では、肋骨の痛みとがんの関連性について詳しく解説します。
また、症状と治療法、そして最新の免疫治療についても触れ、適切な対応策を紹介します。
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INDEX
肋骨の痛みはがんのサイン?
肋骨の痛みの原因ががんであるケースはまれですが、可能性がないわけではありません。
多くの場合、痛みの原因は他の要因によるものです。
がんが原因となる確率は、年齢や痛みの症状の経過、既存の基礎疾患によって大きく異なります。
特に、50歳以上の人や喫煙習慣のある人はリスクが高くなることがあります。
肋骨の痛みが続いたり、悪化したりする場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
がんを疑うべき肋骨の痛みの原因としては、以下のようなパターンがあります。
体幹にできた悪性骨腫瘍の一種であるケース
肋骨の痛みの原因として、体幹に悪性骨腫瘍ができることが考えられます。
体幹とは、肋骨の他に胸壁や腹壁、脊椎などを含む体の中心部分を指します。
体幹に発生する悪性骨腫瘍(肉腫)は、脊髄や重要な臓器との距離が近いため、完全に切除するのが難しく、再発率が高いのが特徴です。
悪性骨腫瘍には、大きく分けて転移性骨腫瘍(骨転移)と原発性骨悪性腫瘍の2種類があります。
転移性骨腫瘍は、他の臓器からがんが骨に転移して発生するもので、悪性骨腫瘍の大半を占めています。
原発性骨悪性腫瘍は、骨そのものにがんが発生するものです。
肋骨の痛みが続く場合は、これらの可能性を考慮し、医師の診断を受けることが重要です。
特に、痛みが強くなったり、持続したりする場合は、早急に専門医の診察を受けることをおすすめします。
転移性骨腫瘍(骨転移)
転移性骨腫瘍(骨転移)は、他の臓器に発生したがんが骨に転移することを指します。
これにより、骨に痛みや腫れが生じることがあります。
特に、肺がん、乳がん、前立腺がんは骨に転移しやすいことで知られています。
骨転移が起こると、骨折や神経圧迫などの合併症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
がんの既往がある場合、骨の痛みや不調を感じたら専門医の診察を受けましょう。
原発性骨悪性腫瘍
原発性骨悪性腫瘍とは、骨自体から発生するがんを指します。
このような腫瘍は、骨の非上皮性の細胞、つまり筋肉、線維、骨、脂肪、血管、神経などから発生する悪性腫瘍であり、「肉腫」と呼ばれます。骨に発生する肉腫は希少がんの代表であり、その発生率は非常に低いです。
しかし、他のがんとは異なり、若年者に多く見られることが特徴です。肉腫が発生すると、骨の痛みや腫れ、機能障害などの症状が現れることがあります。
このような症状が見られた場合は、迅速に専門医の診察を受けることが重要です。
早期に診断を受け、適切な治療を行うことで、予後を改善できる可能性があります。特に若年者の場合は、がんの進行が速いため、早期発見と治療が非常に重要です。
他の部位にできたがんが肋骨の痛みにつながっているケース
肋骨の痛みは、転移の有無にかかわらず、他の部位のがんが原因で生じることがあります。
例えば、前立腺がんや胆嚢がんは、骨に痛みを引き起こす可能性があります。
前立腺がんは骨に転移しやすく、特に腰や肋骨に痛みを感じることが多いです。
また、胆嚢がんも進行すると肝臓や周囲の組織に広がり、肋骨周辺に痛みを引き起こすことがあります。
これらの症状がある場合は、早期に医療機関で診断を受けることが重要です。
がんとの識別が必要な疾患のケース
肋骨周辺の痛みの原因として最も一般的なのは、肋軟骨炎と呼ばれる疾患です。
肋軟骨炎は、胸痛の85%を占めるという報告もあるほど多くの人に見られます。
肋軟骨炎では、肋骨と胸骨をつないでいる胸肋関節や、肋骨と肋軟骨の接合部に痛みが生じます。
この疾患は、肋軟骨接合部痛や下部肋骨疼痛症候群とも呼ばれ、特定の部位にピンポイントで痛みを感じることが特徴です。
肋軟骨炎は、通常、特定の箇所を押すと痛みを感じるのが特徴です。
この点を利用して、がんによる痛みと肋軟骨炎を見分けることができます。肋骨と胸骨の接合部や、肋骨の骨と軟骨の接合部に押すと痛みがある場合、肋軟骨炎の可能性が高いと考えられます。
これに対して、がんによる痛みはより広範囲で、押すことで痛みが特定のポイントに集中しないことが多いです。
肋骨周辺の痛みが続く場合は自己判断を避け、医師の診断を受けることが大切です。
特に、痛みが長引いたり、広がったりする場合は、他の疾患の可能性も考慮し、専門的な検査を受けることをおすすめします。
体幹にできた悪性骨腫瘍の症状
体幹にできた悪性骨腫瘍は、初期段階では症状が現れないことが多く、進行するまで気づかれない場合があります。
しかし、病状が進むと、痛みや腫れ、運動障害などの症状が現れ始めます。
これらの症状は、腫瘍が周囲の組織や神経に影響を及ぼすことで引き起こされるため、発見が遅れると治療が難しくなる可能性があります。
定期的な健康診断や、体幹に違和感を感じた場合の早期受診が重要です。
腫瘤
原発性骨悪性腫瘍の場合、痛みを伴わない腫瘤が形成されることがあります。
この腫瘤は、比較的気づきやすい症状ですが、自覚するのは腫瘍が大きくなってからのことが多いです。
また、別の症状で病院を受診した際の検査で偶然発見されることもあります。
早期発見は治療の鍵となるため、体に異変を感じた場合や気になる腫瘤がある場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
定期的な健康診断も早期発見に役立ちます。
強み
腰背部や骨盤、臀部などに痛みが生じることがあります。
この痛みは、初めは体を動かすときに感じるものですが、進行すると骨の破壊が進み、安静時でも痛みを感じるようになります。
特に、悪性腫瘍が原因で骨がもろくなると、骨折しやすくなり、その結果として強い痛みが生じることもあります。
また、肋骨に腫瘍がある場合、呼吸するたびに肋骨に刺激が加わるため、呼吸がしにくくなることがあります。
症状を放置すると、痛みが増すだけでなく、生活の質を大きく損なう可能性があるため、迅速な対応が重要です。
しびれ・麻痺
がんが脊椎を圧迫したり神経に広がったりすると、頑固な手足のしびれを伴うことがあります。
このしびれは、神経への圧迫が原因で、徐々に手足が動かしづらくなる(麻痺)ことがあります。
進行すると、日常生活に支障を来すことがあるため、早期に専門医の診断と適切な治療を受けることが重要です。
その他(高カルシウム血症による症状)
骨転移がある場合、血液中のカルシウム濃度が高くなることがあり、これを高カルシウム血症と呼びます。
高カルシウム血症の症状として、のどが渇く、胃のむかつき、尿量の増加、腹部の膨満、便秘、ぼーっとするなどがあります。
高カルシウム血症が疑われる場合は、すぐに医師の診断を仰ぎましょう。
体幹にできた悪性骨腫瘍の治療法
体幹にできた悪性骨腫瘍の治療には、さまざまな方法が存在します。
腫瘍の種類や進行度、患者さまの状態に応じて、最適な治療法を選択することが重要です。
主な治療法として、手術、放射線療法、化学療法、免疫療法などがあります。
これらの治療法を組み合わせることで、治療効果を最大化し、再発を防ぐことが目指されています。
それぞれの治療法の特性を理解し、医師と相談しながら最適な治療プランを選ぶことが大切です。
手術療法
手術療法は、がんを切除するための外科的な治療法です。体幹にできた悪性骨腫瘍の治療において、手術はその基本的なアプローチの一つとなります。
転移性骨腫瘍(骨転移)の場合、手術は主にがんの転移による病的骨折や脊髄圧迫に対処するために行われます。
患者さまの痛みを軽減し、生活の質を改善することが目的です。
しかし、がん治療として骨に転移した病巣そのものを切除するための手術はまれです。
このような手術は、病巣が一部に限られ、手術で完全に切除できると診断された場合に限られます。
通常は、他の治療法と組み合わせて行われることが多いです。
一方、原発性骨悪性腫瘍では、手術による切除が治療の基本です。
腫瘍の完全切除を目指し、病変部を含む広範な組織を取り除くため、皮膚や胸・腹壁などに大きな組織欠損が生じることがあります。
このため、手術には欠損部位を補う再建手術が伴うことが多く、患者さまの生活の質を考慮しながら進められます。
放射線療法
放射線療法は、がん細胞のDNAにダメージを与え、細胞を破壊する治療法です。
特にがん細胞の増殖を阻止するために用いられます。体幹にできた悪性骨腫瘍の治療において、放射線療法は重要な役割を果たします。
転移性骨腫瘍(骨転移)の場合、放射線療法は痛みを緩和するための有効な手段です。
病変部に直接放射線を照射することによって、腫瘍が周囲の組織を圧迫することで生じる痛みを軽減します。
一般的に、外部から放射線を照射する外部照射法が用いられます。
痛みのある部位を正確にターゲットにして治療を行うことができるため、患者さまの生活の質を向上させるのに効果的です。
一方、原発性骨悪性腫瘍の場合、放射線療法は手術療法の追加治療として選択されることがあります。
手術後に残るかもしれないがん細胞を制御し、再発のリスクを低減するために放射線を使用します。特に、完全な腫瘍切除が難しい場合や腫瘍の位置が手術に適していない場合に、放射線療法が補完的な役割を果たします。
薬物療法
薬物療法は、飲み薬や注射薬、点滴を用いて、がん細胞を攻撃したり増殖を抑えたりする全身治療法です。
がんの種類や患者さまの状態に応じて選択され、他の治療法と組み合わせて使用されることが多いです。
転移性骨腫瘍(骨転移)の場合、薬物療法は、骨転移があるが骨折はしておらず、当面は体への影響が少ないと判断された場合に検討されます。
一般的には、抗がん剤や分子標的薬、ホルモン剤を用いてがん細胞の増殖を抑える治療が行われます。特に、乳がんや前立腺がんの骨転移にはホルモン療法が有効です。
また、破骨細胞という骨を破壊する細胞の働きを抑える薬や、痛みを和らげる薬、消炎鎮痛薬などを併用することで、患者さまの痛みを軽減し、生活の質を向上させることが目指されます。
原発性骨悪性腫瘍の場合、薬物療法は手術療法の追加治療として用いられることがあります。
手術で腫瘍を完全に取り除くことが難しい場合や、術後の再発防止を目的として、薬物療法が検討されます。また、痛みを軽減し、骨折を予防するためにも薬物療法が行われることがあります。
免疫療法
免疫療法は、体の免疫システムを強化してがん細胞を排除する比較的新しい治療法です。
この治療法は、患者さまの免疫細胞を活性化させることで、がん細胞に対抗する力を高め、体内の腫瘍を抑制します。免疫療法は、特に他の治療法と組み合わせることで、治療効果の持続や向上につながる可能性があります。
転移性骨腫瘍(骨転移)の場合、免疫療法は、他の治療法と併用することで、がんの進行を抑える効果が期待されています。
骨転移では、特に腫瘍マーカーの値が低下する例が報告されており、痛みの軽減や生活の質の向上に効果的です。
一方、原発性骨悪性腫瘍では、免疫療法は手術や化学療法の補完的な役割を果たします。
腫瘍の再発リスクを低減し、治療の長期的な効果を高めるために利用されます。免疫療法は、腫瘍マーカーの低下や症状の改善を確認したクリニックも存在し、個々の患者さまに合わせた治療プランが作成されます。
免疫療法は、患者さまの免疫機能を最大限に引き出すことを目指しており、個々のがん患者さまに対する新たな治療オプションとして期待されているのです。
肋骨が痛い原因と6種複合免疫療法
今回の記事では、肋骨が痛いときの原因について紹介しました。痛みの原因ががんであることはまれですが、体幹にできた悪性骨腫瘍から発生している場合も考えられます。
悪性骨腫瘍は、転移性骨腫瘍(骨転移)と原発性骨悪性腫瘍に分けられ、それぞれアプローチの方法が異なります。
体幹にできた悪性骨腫瘍の主な治療法としては、手術療法、放射線療法、薬物療法、そして免疫療法があることを解説しました。これらの治療法はそれぞれに特性があり、患者さまの状態に応じて最適な組み合わせが選ばれます。
特に、免疫療法は体の免疫力を強化し、がん細胞を攻撃することで治療効果を高める新しいアプローチです。
免疫療法の一種である「6種複合免疫療法」は、複数の免疫細胞を組み合わせてがんに立ち向かう先進的な治療法です。福岡同仁クリニックでは、この「6種複合免疫療法」を提供しています。
6種複合免疫療法とは?
患者さまご自身の免疫細胞を活性化・増殖させてがんと闘う力を増強させる治療法です。
従来の治療法と比べ、副作用が軽微で体への負担が少ない治療法です。
がんと闘う免疫細胞を、厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、約3週間で「1,000万〜2,000万個」の細胞を「20億〜50億個」まで培養できます。
特徴
- がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがん※に対応
- 副作用が少なく、続けやすい療法
- 厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
提携医療機関での治療の流れ
提携医療機関での採血後、血液は細胞加工センターへ送られ、ここで患者さまのがんに特化したオーダーメイドの培養を行います。
約3週間後、増殖・活性化された免疫細胞は治療用バッグに入れられ、採血をした医療機関で投与が行われます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。
ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
まずは今すぐ、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフにより丁寧にご説明します。
6種複合免疫療法に関する詳細は、こちらよりご確認ください。
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