がん免疫療法コラム
がんの患者様の食事の工夫について
食事と言っても病状によって違いがあります。食べようと思ってもその時の体調によって食べる事ができる時もあれば食べる事ができない時もあったりなどで悩む事も多いかもしれません。
食事で消化の良い物、水分の多い物、さっぱりした物と言っても「どうしたら良いのか?どのような物があるのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません今回はその消化の良い物、水分の多い物などの食事についてお話しします。
【主な食事について】
◯消化の良い食べ物◯
消化の良い食事は胃腸の負担を軽減します。
主食:白米、お粥、雑炊、おじや、お茶漬け、パン、そうめん、うどんなどの麺類
主菜:豆腐、納豆、卵、脂質の少ない肉、白身魚
副菜:きゃべつ、ほうれん草、小松菜、白菜、大根、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、
じゃがいもなど
果物:りんご、桃、バナナ、メロンなど
その他:牛乳、バター、マヨネーズなどの乳製品
◯さっぱりとした口当たりの良い物とは◯
ゼリー、プリン、新鮮な果物、冷奴、冷たい麺類、サラダなど
◯やわらかく、なめらかにするために◯
口内炎の場合、刺激を避けるために薄味で、やわらかい食事が大切です。そのために野菜を使用する時は皮を剝き、薄く切ったり、細かく切ったり、片栗粉などでとろみをつけるなどしましょう。
主に野菜やうどんなどの煮込み料理、あんかけ料理、茶碗蒸し、グラタン、フレンチトースト、とろみがある汁物の具では昆布、里芋など
◯味覚障害◯
大切なのは、例えば塩味を強く感じる場合はそれと関係している調味料を避け、別の味付けで工夫する事です。
味を感じにくい場合は味付をはっきりさせます。例えばお好み焼き、焼きそば、ラーメン、魚に塩やこしょうの味付けを加えるなど
甘味を強く感じる場合、酸味や塩、醤油などで少し濃い目にする。例えば酢の物など
塩味を強く感じる場合、例えば焼き魚には味をつけない。野菜には鰹節、胡麻、刻みのりを使用するなど
味覚障害は亜鉛の不足も関係していますので亜鉛を含む食事も大切です。主にさんま、カキ、うなぎ、卵、レバーなど
◯工夫して少しでも栄養をプラスする。◯
ゼリーにする:例えばスポーツドリンク、果物または野菜ジュースなど
具材:例えばお粥に鶏のささみを加える。
ポタージュ状にする:例えば飲み込みづらい時は、かぼちゃなどの野菜のポタージュなど
アイスクリームやシャーベットにする。:例えば、かぼちゃなどの野菜や果物を使用する。
【まとめ】
食事は上記以外にもたくさんの種類があります。そこから少し工夫する事でさらに数多く広がります。その時の状態を見ながら無理のない食事をしましょう。
【参考・引用文献】
・がん患者さんのための国がん東病院レシピ
・がん患者さんのための国がん東病院レシピ②
・症状で選ぶがん患者さんのための抗がん剤・放射線治療と食事の工夫
・https://ganjoho.jp/public/support/dietarylife/index.html
・https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/CHEER/advice/070/002_syoukakijyutugo.pdf
・https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/CHEER/advice/030/002_mikakuhennka.pdf
https://www.kch-org.jp/wp-content/uploads/2019/06/47127a62086f6d0d91ee121642ab25d6.pdf
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