がん免疫療法コラム
肺がんにおける胸の痛みや背中、肩の痛みとは?痛み以外の症状や治療法まで解説
肺がんは、日本におけるがんによる死亡原因の中でも上位を占める重大な疾患です。
その症状は多岐にわたり、特に痛みは患者の生活の質に大きな影響を与えます。
本記事では、肺がんに関連する胸の痛み、背中の痛み、肩の痛みについて詳しく解説し、それらの原因や特徴を解説します。
痛み以外の症状や予防法、治療法についても併せてご紹介します。
【がんの治療法としておすすめ「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
肺がんにおける胸の痛み
肺がんに伴う胸の痛みは、がんが周囲の組織や神経を浸潤・圧迫することで引き起こされます。
この痛みには個人差があり、局所的な鈍い痛みから鋭く刺すような痛みまで多岐にわたります。
また、咳や深呼吸、笑う動作などによって痛みが悪化することが特徴的です。
進行した肺がんでは、胸膜への浸潤が起こることがあり、以下のような症状が現れることがあります。
- 胸膜炎:胸膜の炎症による強い痛みが生じます。
- 胸水の貯留:胸腔内に液体が溜まることで肺が圧迫され、痛みだけでなく息苦しさや呼吸困難を引き起こします。
これらの症状は、必ずしも肺がん特有のものではありません。他の病気(例:肋間神経痛など)でも同様の症状が見られる場合があります。
肺がんにおける背中の痛み
肺がんに伴う背中の痛みは、がんが進行する過程で現れることが多い症状の一つです。
この痛みの主な原因として、がんが胸壁や肋骨、神経などに浸潤することが挙げられます。
この場合、痛みは局所的で、鈍い痛みから鋭い痛みに至るまでさまざまです。
特に、痛みが持続し、体勢や動作によって悪化する場合は、肺がんによる影響が疑われます。
さらに、肺がんが骨や神経に転移することで背中の痛みが生じるケースもあります。
- 骨転移:がんによる骨破壊が原因で、激しい痛みを伴います。
- 脊椎転移:神経の圧迫が進行することで、痛みに加えてしびれや麻痺などの神経症状が見られることがあります。
肺がんにおける肩の痛み
肺がんによる肩の痛みは、がんが進行して肺やその周囲の構造に浸潤、あるいは転移することで生じることがあります。
この痛みは、直接的な肺がんの影響と、転移による影響の両方が考えられます。
肺尖(肺の上部)にがんが発生する場合、隣接する神経、筋肉、骨に影響を与えることで肩に痛みが生じます。
特に、パンコースト腫瘍と呼ばれる肺尖部に発生するがんでは、以下のような症状が特徴的です。
- 肩から腕にかけての痛み
- しびれや筋力低下
また、肺がんが骨や筋肉に転移した場合にも肩の痛みが現れることがあります。
- 骨転移:がんによる骨破壊が原因となり、持続的で鋭い痛みが生じます。
- 筋肉や軟部組織への転移:炎症や腫れを伴い、痛みの種類や部位が広がる場合があります。
痛み以外の肺がんの症状
肺がんは進行度やがんの種類によってさまざまな症状を引き起こしますが、痛み以外にも注意すべき兆候があります。
咳や息切れ、血痰といった呼吸器症状は、肺や気管支に直接影響が及んでいる場合によく見られる一般的な症状です。
さらに、がんが進行すると、全身倦怠感や体重減少、発熱などの全身症状が現れることもあります。
咳
咳は肺がんの代表的な症状の一つであり、特に初期段階から現れる場合があります。がんが気管や気管支を刺激することで引き起こされる咳は、通常の風邪や気管支炎による咳とは異なる特徴を持つことがあります。
具体的には、以下のような種類が見られます。
乾いた咳(乾性咳嗽) | 痰を伴わない咳で、空咳のような音が特徴です。初期に多く見られます。 |
痰を伴う湿った咳(湿性咳嗽) | がんが進行するにつれて、気道内の炎症や腫瘍によって痰が増えることがあります。 |
また、以下のような特徴がある場合は、肺がんを疑う必要があります。
- 夜間に咳が悪化する。
- 咳が長期間続き、自然に改善しない。
- 市販の咳止め薬が効果を示さない。
痰・血痰
肺がんでは、痰や血痰が特徴的な症状として現れることがあります。
がんが気管や気管支に影響を及ぼすことで、粘液の分泌が増え、湿った咳(湿性咳嗽)とともに痰が排出されることが多くなります。この痰は、がんの進行に伴い量が増加する場合があります。
特に注意が必要なのは血痰です。血痰は、腫瘍が気管や血管を刺激・破壊することで生じ、以下のような特徴があります。
- 痰に薄いピンク色や鮮やかな赤色の血液が混じる。
- 少量の場合もあれば、大量に出ることもある。
血痰が見られる場合は、肺がんの可能性だけでなく、感染症や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、他の病気が原因となっている可能性も考えられます。
発熱
発熱は、肺がんの進行とともに現れることがある症状の一つです。
この発熱は、原因に応じて以下の2つに分類されます。
腫瘍そのものによる発熱 | がん細胞が炎症や免疫反応を引き起こすことで微熱が続くケースが多く見られます。この場合、発熱に加えて全身の倦怠感や食欲不振を伴うことがあります。 |
二次的な感染症による発熱 | 肺や気道ががんによって圧迫されることで分泌物が滞り、細菌感染が発生することがあります。感染症を伴う場合は高熱が出ることが一般的で、早急な対応が必要です。 |
発熱は肺がん特有の症状ではありませんが、以下のような場合は注意が必要です。
- 発熱が慢性的に続く場合
- 咳や息切れなど、他の呼吸器症状と併発する場合
動悸
動悸は、肺がんの進行に伴って見られることがある症状の一つです。
肺がんが体に及ぼす影響は広範囲にわたり、動悸はその一環として現れる場合があります。
【動悸の主な原因】
動悸の原因としては、以下の要因が考えられます。
- 呼吸機能の低下
肺がんにより肺が十分な酸素を取り込めなくなると、体内の酸素不足を補うために心臓が通常以上に働く必要が生じます。この結果、心拍数が増加し、動悸を感じやすくなります。
- 胸水やがんの進行
肺がんが進行すると胸水が溜まることがあり、これが肺や心臓に負担をかけます。
また、がんが心臓や血管に浸潤する場合には、心臓への負荷がさらに増大し、動悸が悪化することがあります。
【注意すべき動悸の特徴】
動悸は肺がんに特有の症状ではなく、心疾患やその他の全身性の疾患でもよく見られるため、単独では診断の決定的な手がかりとはなりません。
しかし、以下のような場合には注意が必要です。
- 動悸が頻繁に発生する
- 動悸に加えて息切れや疲労感がある
- 動悸の症状が徐々に悪化している
倦怠感
倦怠感は、肺がんの進行に伴い多くの患者さまが経験する一般的な症状の一つです。
この倦怠感は、単なる疲労とは異なり、休息や十分な睡眠をとっても改善されにくいという特徴があります。
倦怠感の主な原因は以下のとおりです。
【がん細胞による影響】
がん細胞が体内で増殖する際、大量のエネルギーを消費することで、全身のエネルギーが枯渇し倦怠感を引き起こします。また、がんに関連する炎症性物質が分泌されることで、全身の疲労感がさらに悪化します。
【栄養状態の悪化】
肺がんに伴う体重減少や食欲不振により栄養不足が生じると、体が十分なエネルギーを得られなくなり、倦怠感がさらに増すことがあります。
【治療の副作用】
化学療法や放射線治療は、がん治療において重要な手段ですが、これらの治療に伴う副作用として倦怠感が悪化することがあります。
体重減少
体重減少は、肺がんの進行に伴い多くの患者さまに見られる一般的な症状です。
この体重減少は、単なる食事量の減少だけではなく、がんによる代謝の変化やエネルギー消費の増加が関係しています。
体重減少の主な原因は以下のとおりです。
【エネルギー消費の増加】
がん細胞の増殖により、体内でのエネルギー消費が増加します。がん細胞は正常な細胞よりも活発にエネルギーを消費するため、体内のエネルギー供給が追いつかず、体重が減少する要因となります。
【食欲不振】
肺がんの進行や治療の副作用により、食欲が低下することが多く見られます。
【栄養吸収の低下】
がんの影響で消化器の働きが低下すると、食べた栄養素が十分に吸収されず、エネルギー不足に繋がります。
【悪液質(カヘキシア)】
炎症や代謝異常によって筋肉や脂肪が急速に失われる状態を指します。悪液質が進行すると、患者さまの体重減少はさらに顕著になり、全身の衰弱を引き起こします。
息苦しさ
息苦しさは、肺がんに伴う典型的な症状の一つであり、患者さまの生活の質に大きな影響を与えます。この症状の主な原因は、がんの進行による呼吸機能の低下にあります。
息苦しさの主な原因は以下のとおりです。
【肺組織の圧迫・破壊】
肺がんが肺の組織を直接圧迫したり破壊することで、酸素の取り込みが妨げられます。
その結果、軽い運動や日常的な動作でも息切れや呼吸困難を感じることがあります。
【気道の狭窄】
がんが気管や気管支に浸潤すると、空気の通り道が狭くなり、息苦しさが生じます。
【胸水の貯留】
がんの進行に伴い、胸腔内に胸水が溜まることがあります。胸水が肺を圧迫することで、息苦しさがさらに悪化します。
また、胸水が多量に溜まった場合、仰向けで寝ることが困難になるケースもあります。
嗄声(させい)
嗄声とは、声がかすれたり出しづらくなったりする症状で、肺がん患者さまの一部に見られることがあります。
この症状の主な原因は、がんが声帯を動かす神経である反回神経を圧迫することにあります。
反回神経の圧迫は特に左肺のがんで多く見られます。
左側の反回神経は心臓周囲を迂回して走行しており、その解剖学的な特徴から、がんによる圧迫を受けやすい構造になっています。
肺がん予防のための生活習慣
禁煙・受動喫煙を避ける
- 最大のリスク要因である喫煙を避ける
- 受動喫煙を防ぎ、煙のない環境を整える。
大気汚染・職場環境による有害物質の回避
- 大気汚染による有害物質への曝露(危険に身体がさらされること)を減らすための工夫をする。
- 職場環境による有害物質への曝露を最小限に抑える。
健康診断の受診
- 定期的な健康診断や肺がん検診を受け早期発見・早期治療の可能性を高める。
健康的な生活習慣の維持
- バランスの取れた食生活を心がける。
- 適度な運動を取り入れて免疫力を高める。
肺がんの治療法
肺がんの治療法は、種類や進行度(ステージ)に応じて異なり、複数の治療法を組み合わせることもあります。
それぞれの治療法について詳しく解説します。
手術
非小細胞肺がんでは、ステージ1〜3の場合、手術が可能であれば治療法として選択されることが多いです。
小細胞肺がんでは、ステージ1〜2で腫瘍が切除可能な場合に手術が行われることがあり、根治が期待できるとされています。
肺がん手術の標準的な方法には、以下の2つがあります。
- 肺葉切除:がんがある肺葉を根元から切除する手術
- リンパ節郭清:周囲のリンパ節を切除する手術
さらに、がんの進行度に応じて、片方の肺全体を摘出する肺全摘術や、機能をより多く残すための区域切除や部分切除が行われることもあります。
放射線療法
放射線療法は、手術療法に比べて身体への負担が少ない治療法です。ただし、局所治療であるため、がん細胞が周囲に広がっていたり、遠隔転移したりしている場合には、十分な効果が得られないことがあります。
非小細胞肺がんでは、ステージ1〜3で手術が困難な場合に放射線療法が治療法として選ばれることがあります。
一方、小細胞肺がんでは、ステージ2以降で手術が難しい場合に放射線療法が選択されます。
特に、患者さまがある程度の日常生活を送れる状態であれば適用されることがあります。
また、ステージによっては薬物療法と併用して治療を行うケースもあるようです。
薬物療法
薬物療法は、肺がんが他の臓器に転移している場合や、ステージ4と診断された末期の進行がんの治療に多く用いられます。
非小細胞肺がんでは、ステージ3〜4で手術が困難な場合や、手術後の補助療法として薬物療法が選ばれることが一般的です。
小細胞肺がんでは、薬物療法が主な治療法となり、手術が難しい場合に優先的に用いられます。
薬物療法では、細胞障害性抗がん剤、分子標的薬、血管新生阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬などが使用されます。
肺がんにおける免疫療法
従来の治療法に加え、肺がん治療の新しい選択肢として注目されている「免疫療法」について解説します。
免疫療法とは、私たちの体に本来備わっている免疫システムを活性化させ、がん細胞を排除するよう促す治療法です。
免疫療法は主に以下の2つに分類されます。
- 免疫チェックポイント阻害薬による治療
- 免疫細胞療法
それぞれの治療法について、詳しく解説します。
免疫チェックポイント阻害薬による治療
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が免疫システムの働きを抑える仕組みを解除する治療法です。
免疫チェックポイント阻害薬は薬物療法の一つで、手術後の追加治療や手術が難しい進行がんの治療に使用されます。
免疫チェックポイント阻害薬には副作用があり、以下のような症状が報告されています。
- 間質性肺炎:肺に炎症が生じ、呼吸困難を引き起こすことがあります。
- 大腸炎:腹痛や下痢を伴う腸の炎症です。
- 一型糖尿病:血糖値のコントロールが難しくなる可能性があります。
- 甲状腺機能障害:甲状腺の働きが低下または亢進します。
- 肝・腎機能障害:肝臓や腎臓の働きに異常が生じることがあります。
- 皮膚障害:発疹やかゆみが出る場合があります。
- 筋炎や重症筋無力症:筋力の低下や疲労感が生じることがあります。
- ぶどう膜炎:目の炎症による視力障害が起こることがあります。
免疫細胞療法
免疫細胞療法は、患者さま自身の血液から採取した免疫細胞を体外で増殖・活性化させ、それを点滴などで体内に戻す治療法です。
この治療法は、重篤な副作用のリスクが比較的低いことが特徴で、体への負担も少ないことから、さまざまながんの治療に用いられています。
しかし、軽度の副作用が生じる場合もあります。
また、全ての医療保険が適用されるわけではないこと、治療効果に個人差がある点には、注意が必要です。
免疫細胞療法には、複数の種類がありますが、中でも注目されているのが「6種複合免疫療法」です。
以下で詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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