がん免疫療法コラム

マスクを着用している際の水分補給の重要性

新型コロナウイルスによりマスクを付ける事が多くなりました。マスクを着用していると、より水分補給による脱水症予防に気を配る必要があります。なぜかと言うとマスクで熱がこもりやすく、のどの渇きを感じにくくなるからです。

夏は熱中症を防ぐために水分を摂る事に意識が行くかもしれませんが、冬も脱水症になる危険性があります。冬は空気が乾燥し、汗をかく事も少なく、身体の水分が減っていることやのどの渇きに気付きにくいためです。そのため時期を問わず日頃から水分を摂る事は非常に重要です。

がん・6種複合免疫療法

【水分補給について】

のどの渇きを感じる前に水分を補給する事が必要です。お茶や水を中心に行い、緑茶やコーヒーなどカフェインを含む物は利尿作用(尿を出しやすくする)によってその分尿として排泄するため水分補給には適していません。

汗をたくさんかいた場合は同時に電解質も失われます。汗は体温を下げる働きをします。水やお茶のみだと電解質の補充ができず濃度が薄くなり、尿として排泄してしまいます。そのためスポーツドリンクや経口補水液などによる電解質の補充も大切です。

スポーツドリンクと経口補水液の違いですが、スポーツドリンクは日常生活での水分補給には適していますが糖分が高めで摂り過ぎには注意が必要です。経口補水液は電解質濃度が高く吸収を速めるために糖濃度は低めで、多量の汗から塩分や水分を失った時や軽度〜中度の脱水症に適しています。その他にも嘔吐、下痢、発熱などでも水分や電解質が失われますのでその補充にも適しています。

水分は食事で補給する事もできます。汁物や水分の多い野菜(きゅうり)果物(すいか)などがあります。

【水分の役割】

主に酸素や栄養素の運搬、体温調節、不要になった老廃物の排泄などがありますが感染予防としては鼻、喉などの粘膜を潤す事で保護します。

【水分不足による影響】

軽度の脱水症状はめまい、たちくらみ、こむら返りなどが生じます。また免疫力も低下し、唾液は殺菌作用がありますが脱水により唾液の量が少なくなる事で殺菌作用が低下します。鼻や喉が乾燥すると気道には線毛運動と言った異物を排出する働きがありますが、その働きが弱くなってしまいます。

【脱水のサイン】

口腔内、皮膚の乾燥、弾力性の低下などがあります。また血液の流れも悪くなります。それらを確認する方法として親指の爪を反対の親指でしばらく抑えます。そうするとその部分は白くなります。そこで3秒以上経っても戻らない場合やその他手の甲をつまみ上げ3秒以上経っても戻らない場合は脱水症状を疑います。

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【まとめ】

水は身体を支えるために重要な役割をします。適度な水分補給が大切で飲みすぎにも注意は必要です。なかなか飲む事ができない場合はできる時に飲める分だけ飲む事も大切です。

【参考・引用文献】

http://www.hokenjigyoudan-tottori.or.jp/jigyoudandayori104.pdf

https://www.kyotokojohokenkai.jp/hokenshido/info/230/

経口補水液オーエスワン(OS-1)|大塚製薬工場

n264_1.pdf (mhlw.go.jp)

https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/415.pdf

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